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存在顕現の形而上学 一九七八年 ― 一九八〇年

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四六判/上製函入(ビニールカバー付き)/640頁
初版年月日:2014/05/15
ISBN:978-4-7664-2075-3
(4-7664-2075-6)
Cコード:C3310
定価 7,480円(本体 6,800円)

存在顕現の形而上学 一九七八年 ― 一九八〇年
井筒 俊彦
木下 雄介 解題・索引
目次 著者略歴

世界から日本へ、井筒哲学第三期が始まる

▼イランから帰国し、長年に亘る海外での思索が日本語著作として結実する著作群(1978年−1980年)を、発表年月日順に収録。

▼今道友信らとの対談や、イスラーム哲学、禅仏教を論じる著作から、師や朋友を語るエッセイまで、日本語で自らの思想を紡ぎだそうとした第三期初動の巻。

▼池澤夏樹、山内志朗、合庭惇各氏の豪華な執筆陣による月報付き。

目次

凡 例

 一九七八年
『イスラーム古典叢書』監修者のことば
東西の哲学〔今道友信との対談〕
モッラー・サドラー『存在認識の道――存在と本質について』解説
『ルーミー語録』解説
『ロシア的人間』後記――新版発刊にさいして
『神秘哲学』新版前書き

 一九七九年
対話と非対話――禅問答についての一考察
追 憶
イスラーム世界とは何か〔岩村忍との対談〕
『イスラーム生誕』はしがき
イスラームとは何か
 一 イスラームとジャーヒリーヤ / 二 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
井筒 俊彦(いづつ としひこ)
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。

【解題・索引】
木下 雄介(きのした ゆうすけ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
1957年東京都生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年東京都立大学大学院博士課程満期退学。フランス文学・イスラーム哲学専攻。
主要業績:「不可解なペニュルチエーム――マラルメの散文詩『類推の魔』について」(『東京都立大学人文学報』1984年)、「イブン・シーナーの魂論」(『イスラーム哲学とキリスト教中世』I、岩波書店、2011年)、イブン・シーナー『魂について』(翻訳、知泉書館、2012年)等。

定価7,480円 (本体:6,800円)
在庫あり

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