三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1294(2024年12月号)

特集

防災とコミュニケーション

三田評論

─ 表紙絵:志村節子 ─

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三田評論12月号

三田評論
2024年12月号表紙

昨年も自然災害が多発。特集「防災とコミュニケーション」は、単なる避難訓練ではなく、防災教育と伝え方の重要性を説く。土佐清水市の「防災小説」、横浜初等部での取り組み、予測ができる台風と未だ難しい線状降水帯による風水害の防災、「災害報道」から「防災報道」への転換、初めての「南海トラフ地震臨時情報」の発出など興味深い。関連記事の「72時間の救命の壁」、「ボランティア」、「インターネットによる情報の収集・処理・支援活動」などの原点は、30年前の阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、色々と大幅に改善・進歩した。それらは能登半島地震への支援に生かされ、現場のご苦労に頭が下がるが、課題も残る。「ビスポーク」(三人閑談)。客とテイラーとの対話でつくるオーダーメイドスーツは、「憧れ」。スーツのポケットに手帳など何でも入れている私のおしゃれは、せいぜいセミ・ウィンザー・ノットやアスコット・タイぐらいか。
(田中俊郎)

特集防災とコミュニケーション

防災とコミュニケーション

2024年も年頭の能登半島地震から、各地での豪雨災害まで、日本列島は様々な自然災害に見舞われてしまいました。自然災害は必ず起きるものと想定し、その事前の備えと発生時の情報伝達が大変重要であることは明らかになっています。年が明けると阪神・淡路大震災から30年という節目を迎える今、防災とコミュニケ―ションについてあらためて考えていく特集です。

座談会
自然災害に備える〝ことば〟のちから

岡田 哲治
土佐清水市危機管理課課長
矢島 学
日本テレビアナウンサー(兼)報道局員
齋藤 秀彦
慶應義塾横浜初等部主事、同教諭
宮本 佳明
慶應義塾大学環境情報学部准教授
大木 聖子(司会)
慶應義塾大学環境情報学部准教授

関連記事

「防ぎえた災害死」の意味とは?─能登半島地震における避難調整の経験を通して
山崎元靖
神奈川県健康医療局医務担当部長・塾員
令和6年能登半島地震から学ぶ災害時の情報課題
宮川祥子
慶應義塾大学看護医療学部准教授、一般社団法人情報支援レスキュー隊(IT DART)代表理事
ボランティア元年から考える民間支援の意義
宮垣 元
慶應義塾大学総合政策学部教授
 

パリ2024オリンピック・パラリンピック
メダリスト インタビュー

宮脇花綸君

宮脇花綸君

パリ2024オリンピック フェンシング女子フルーレ団体銅メダル・2019経

聞き手:山内慶太(慶應義塾常任理事[体育会担当])

三人閑談
憧れのビスポーク

憧れのビスポーク

着る人の体形や趣味に合わせてあつらえるオーダーメイドスーツ。かつては高嶺の花とされていましたが、着心地の良さや長く着られること、テーラーと対話(Bespoke)を重ねて仕立てるプロセスの魅力が、世代や性別を問わず見直されています。こだわりの一着を対話を通して仕立てていくビスポークについて、その魅力を知る皆さんに語っていただきました。

隅谷彰宏
テイラーアンドクロース代表取締役長・塾員
渡辺陽子
コージアトリエ代表取締役兼エグゼクティブデザイナー・塾員
青木源太
フリーアナウンサー・塾員
演説館
ギャンブル依存の理解を深めるために
松下幸生
連載
福澤諭吉をめぐる人々その95 奥平壱岐 川内 聡
From Keio Museums・29 石膏の冒険─風船と自立 渡部葉子
新慶應義塾豆百科91 綱町グラウンド
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
「こんなにひどい世の中だ!」を超えて 川上敬二郎
昭和の「たちばな」と令和のキッチンカー 小茂鳥 潤
寄附講座の講義とご恩返し 堀江正博
執筆ノート ────
『遠藤周作 おどけと哀しみ─わが師・狐狸庵先生との三十年』 加藤宗哉
『慶應高校野球部─「まかせる力」が人を育てる』 加藤弘士
『歴史学はこう考える』 松沢裕作
Researcher’s Eye ────
知の世界を探検する 桑原夏子
社会システムの変革 森田香菜子
歴史データで辿る日系移民の足跡 木原 盾
塾員クロスロード ────
かなりアブナイ美術館 森下矢須之
日々是空日也 山口彦之
永井荷風文学賞(永井荷風文学賞・永井荷風新人賞)の創設
荻野アンナ
社中交歓 ────
森 陽香、小池健太朗、上野 凌、福澤涼子
第49回小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト結果発表
慶應義塾へのご支援のお願い
KEIO Report ────
佐藤製薬寄附研究講座「ヘルスケア・イノベーション薬学講座」の開設
古堅彩子、堀 里子、三澤日出巳
追想 ────
懐かしき日々─志水清孝先生を偲んで 安西祐一郎
北里一郎さんを偲ぶ 山内慶太
平成を代表する批評家─福田和也先生を偲ぶ 酒井 信
『三田評論』年間総目次〈2024年1月~12月〉
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(伊藤行雄)、山上広場、塾長室日誌(2024年10月) 、塾内ニュース、追悼、三田会だより、慶應〝塾〟語事典、寄付・維持会申込者芳名
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