憲法、日米安保、歴史問題、沖縄基地問題、北方領土問題……。 日本が抱える外交問題の起源はここにあった。
占領期から現在までの日本外交を、変動する国際政治のなかで読みとき、 将来への視界を切りひらく、日本外交史入門の決定版。
日刊ゲンダイ 2019年5月28日「本で読み解くNEWSの深層」(12面)にて、本書が紹介されました。
まえがき 第一章 敗戦と占領(1945-50年) 一.アメリカの対日占領政策 二 .戦後日本の形 三. 冷戦の発生と対日講和の延期
第二章 冷戦下の講和と日本外交(1950年代〈1〉) 一.朝鮮戦争から講和へ 二.対日平和条約と日米安全保障条約の締結 三.中国の「喪失」と対中外交 四.賠償とアジア外交
第三章 戦後体制の成立(1950年代〈2〉) 一.自衛隊の誕生 二.日米安全保障条約の改定 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
添谷 芳秀(そえや よしひで) 1955年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。上智大学大学院国際関係論専攻博士前期課程修了、ミシガン大学大学院政治学専攻博士課程修了、Ph.D.(国際政治学)。外務省政策評価アドバイザリーグループ・メンバー(2003−2013)ほか。 専門:日本外交史、東アジアの国際関係、国際政治学。 主要著作:『日本外交と中国 1945〜1972』(慶應通信、1995年)、Japan's Economic Diplomacy with China, 1945-1978 (Oxford: Clarendon Press, 1999)、『米中の狭間を生きる(韓国知識人との対話U)』(慶應義塾大学出版会、2015年)、『安全保障を問いなおす――「九条―安保体制」を越えて』(NHKブックス、2016年)、『日本の外交――「戦後」を読みとく』(ちくま学芸文庫、2017年)、『日中関係史』(共著、有斐閣アルマ、2013年)、『秩序変動と日本外交――拡大と収縮の七〇年』(編著、慶應義塾大学出版会、2016年)ほか。
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