戦後日本外交史を人間ドラマや豊富なエピソードで綴る。
▼ポツダム宣言受諾、サンフランシスコ講和、日米安保改定、日中国交回復、沖縄返還――。戦後史を彩るこれら重大な局面には、どのような舞台裏があったのか。知られざる人間ドラマや豊富なエピソードで綴る戦後日本外交史。
▼戦後日本の政治家たちが、国際社会への復帰に向けて苦闘する姿が生き生きと描かれた本書は、「あの時代」をリアルタイムに体験した世代はもちろん、日本政治史、外交史に関心を持つ学部生・大学院生にも「教科書を読む前の一冊」としておすすめ。
軍事史学 第49巻第1号にて書評が掲載されました(評者:柴田紳一氏)
はしがき
第一章 マッカーサーと日本占領 ―戦後日本に君臨した連合軍最高司令官 第二章 吉田茂とサンフランシスコ講和、日米安保条約 ―戦争で負けて外交で勝とうとした首相 第三章 "二つの中国"と日本の選択 ―北京と台北の間で揺れた当局者 第四章 日本の戦後賠償 ―東南アジア諸国への対応 第五章 鳩山一郎と日ソ国交回復 ―不自由な体で目的を達成した政治家 第六章 岸信介と日米安保改定 ―反対運動の渦 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
池井 優(いけい まさる) 慶應義塾大学名誉教授。1935年生まれ。1959年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、1966年同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。1972年から2000年まで慶應義塾大学法学部教授。 専攻は日本外交史。著書に『三訂版 日本外交史概説』(慶應義塾大学出版会、1992年)、『駐日アメリカ大使』(文春新書、2001年)、『白球太平洋を渡る――日米野球交流史』(中公新書、1976年)ほか多数。
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