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折口信夫 秘恋の道

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四六判/上製/480頁
初版年月日:2018/09/15
ISBN:978-4-7664-2532-1
(4-7664-2532-4)
Cコード:C0095
定価 3,520円(本体 3,200円)

折口信夫 秘恋の道
書評 目次 著者略歴

▼魂を乞う、〈恋〉のひと――
学問と創作を稀有なかたちで一体化させた、折口信夫。
かれの思考とことばには、燃えさかる恋情が隠されていた。
大阪の少年時代から、若き教師時代、そして晩年まで、
歓びと悲しみに彩られた人生をたどる、渾身の評伝/物語。

「折口の主題には恋が大きくそびえ立つ。そのことばの隅々にも恋情がたゆたう。
思考にふくよかな実感と肉感がかよう。人生の大半を埋め尽くす、
烈しく純な恋慕の経験の影だ。
ならばぜひとも書かなければなるまい、折口信夫のひそかに望んだ折口信夫論を。
恋愛小説の形をとり、折口信夫の学問と創作の鍵をあきらかにする論を。」(「あとがき」より)

書評

日本経済新聞 2020年4月5日「落日と浄土『死者の書』の謎を探る(中)』・「日が沈む国へ逝く 似通う信心」で、本書が紹介されました。
『芸能』 25号(2019.3)芸能学会(p.242〜p.243)に書評が掲載されました。評者は古川晴彦氏(慶應義塾高等学校教諭)です。
『季刊びーぐる』 42号(p,113〜p.114)に書評が掲載されました。評者は宗近真一郎氏(批評家)です。

目次

序章 恋の宿命  
第一章 痣(あざ)ある子 
第二章 名と家と、生殖の苦と  
第三章 内なる女性の魂、えい叔母  
第四章 あかしやの花の恋  
第五章 歴史家への志  
第六章 炎の帝都へ  
第七章 霊と肉  
第八章 劇作への夢  
第九章 先 生  
第十章 帰 郷  
第十一章 大阪ダイナマイト  
第十二章 わが魂の舟  
第十三章 新しい波  
第十四章 愛の家  
第十五章 最高に純粋だった頃  
第十六章 流動あるのみ  
第十七章 清志恋 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

持田 叙子(もちだ のぶこ)
1959年東京生まれ。近代文学研究者。国学院大学兼任講師、毎日新聞書評担当者、三田文学理事。
慶應義塾大学大学院修士課程修了、国学院大学大学院博士課程単位取得修了。1995〜2000年『折口信夫全集』(中央公論社)の編集・校訂・解題執筆をおこなう。『荷風へようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年)で第31回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。他の著作に、『折口信夫 独身漂流』(人文書院、1999年)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『泉鏡花 百合と宝珠の文学史』(慶應義塾大学出版会、2012年)、『歌の子詩の子、折口信夫』(幻戯書房、2016年)など。

定価3,520円 (本体:3,200円)
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