信夫の最後の弟子が後世に残す 折口信夫のエッセンス はじめての ここにしかいない折口信夫
▼折口信夫の最後の弟子、岡野弘彦氏が編む、折口学を後世に残すためのアンソロジー。
最終巻では、『精選 折口信夫』の巻立てにそうように、写真・図・直筆の書画等で折口の幼年時からの足跡を辿りなおす。 また、折口の作成した「日本文学系図」を付し、一目瞭然に理解できるようにした。 さらに、折口の主な採訪旅行を年譜に表し、第一回沖縄採訪旅行(大正十年)と第二回沖縄採訪旅行(大正十二年)、昭和十年から十一年にかけての第三回沖縄採訪旅行で折口自身やその一行が記録した貴重な写真・絵葉書・図等、信州雪祭りや奥三河花祭りなどの写真を収録する。 巻末には、略年譜と主要著書目録等を付す。
毎日新聞 2020年1月26日(9面)「今週の本棚」に書評が掲載されました。評者は持田叙子氏(日本近代文学研究者)です。 本文はこちら(有料記事です)
『三田評論』 2019年12月号(No.1239)(p.76〜p.77)で、書評が掲載されました。評者は伊藤好英氏(元慶應義塾高校教諭・塾員)です。 本文はこちら
朝日新聞 2019年12月14日(24面)「読書欄・情報フォルダー」で、本書が紹介されました。
凡例
第1章 わが子・我が母(随想ほか・迢空詩編) 第2章 水の女(異郷論・祭祀論) 第3章 日本の創意(文学発生論・物語史論) 第4章 短歌本質成立の時代(短歌史論・迢空短歌編) 第5章 翁の発生(芸能史論) 第6章 師・友・弟子との交遊、晩年
折口信夫略年譜 折口信夫主要著書目録 西郷はなぜ偉いか 岡野弘彦 解 題 長谷川政春
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 折口 信夫(おりくち しのぶ、1887年−1953年) 歌人・詩人、国文学・民俗学・芸能史・宗教学者。筆名・釈迢空。 大阪府木津村生れ。國學院大學卒業。國學院大學教授、および慶應義塾大学教授。 1953年9月3日逝去(66歳)。能登の墓所に養嗣子春洋とともに眠る。
【監修】 國學院大學折口博士記念古代研究所 折口博士記念古代研究所は、昭和28年9月3日に折口が死去した後、昭和29年2月11日に折口博士記念会が組織され、これを基盤にして昭和41年4月に國學院大學文学部の付置研究所として発足した。現在は、國學院大學研究開発推進機構 校史・学術資産研究センター 折口博士記念古代研究所。
【編者】 岡野 弘彦(おかの ひろひこ) 1924年、三重県生れ。歌人。日本芸術院会員、文化功労者、國學院大学名誉教授。 國學院大學国文科卒業。昭和22年から28年9月の逝去まで、折口信夫と生活を共にして世話をする。 『折口信夫全集』『折口信夫全集ノート編』の編集に参加。 折口信夫論として『折口信夫の晩年』『折口信夫の記』『折口信夫伝』がある。
【解題】 長谷川 政春(はせがわ まさはる) 1939年、生れ。国文学者。清泉女子大学名誉教授。1964年國學院大學文学科卒、69年同大学院博士課程中退。東横学園女子短期大学助教授、教授、清泉女子大学教授、2010年定年退任、名誉教授。古典文学および折口信夫が専門。
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