▼清朝末期から中華人民共和国成立までの時期、それまで政治から排除されていた農民・労働者・女性たちは、強力に規律化され、全面的に動員されていった。しかしその過程は実は容易ではなかった・・・。従来の革命史に新たなる視座をもたらす注目の論考集。 ▼「歴史」「現代政治」「外交」のなどの分野から現代中国を解明する新シリーズ。1冊目の本書は歴史分野からの実証研究。
中国研究月報 第66巻第3号(2012年3月)に書評が掲載されました(笹川裕史氏評)。
出版ニュース 2010年10月下旬号「ブックガイド」(39頁)に紹介されました。
総論――救国、動員、秩序 高橋伸夫
第1章 宣講所と文化館のあいだ ――近代天津における「社会教育」と中国革命 戸部健 はじめに I 中華民国期「社会教育」の概要 II 中華民国期天津における「社会教育」 III 1950年代初期における「社会教育」 おわりに 第2章 党と国家の困難な関係――中国国民党の訓政建設 岩谷將 はじめに I 革命から統治へ II 権力構造のデザイン III 戦時下の党国体制 おわりに
第 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編著者】 高橋伸夫(たかはし のぶお) 慶應義塾大学法学部教授。1960年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、法学博士。主要業績:『中国革命と国際環境―中国共産党の国際情勢認識とソ連、1937年〜1960年』(慶應義塾大学出版会、1996年)、『党と農民―中国農民革命の再検討』(研文出版、2006年)、『現代アジア研究2 市民社会』(共編著、慶應義塾大学出版会、2008年)、ほか。
【著者】 戸部健(とべ けん) 静岡大学人文学部准教授 岩谷將(いわたに のぶ) 防衛省防衛研究所企画室情報発信調整官兼戦史部教官 阿南友亮(あなみ ゆうすけ) 東京成徳大学人文学部専任講師 蒲豊彦(かば とよひこ) 京都橘大学文学部教授 衛藤安奈(えとう あんな) 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程 一谷和郎(いちたに かずお) 中部大学人文学部(専任)講師 段瑞聡(Duan Ruicong) 慶應義塾大学商学部准教授 角崎信也(かどざき しんや)慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程 鄭浩瀾(Zheng Haolan) フェリス女学院大学国際交流学部准教授 山本英史(やまもと えいし) 慶應義塾大学文学部教授
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