中国共産党初代総書記、陳独秀の研究。 ▼中国に近代啓蒙思想を持ち込み、伝統的な中国思想を批判し続けた陳独秀(1879年〜1942年)の生涯とその思想を、最新の一次資料、関係者への聞き取り調査、中国で著しく発展した陳独秀研究の成果をもとに明らかにする。 ▼中国共産党の創立メンバーとして出発しながらも失脚に追い込まれた、陳独秀の側からみた、新たな中国近代政治史研究の試み。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
はじめに 序言(唐宝林)
第1部 伝記 陳独秀伝 第1章 科挙体制と読書人 第2章 辛亥革命と愛国主義 第3章 新文化運動から五四運動へ 第4章 中国共産党総書記と国民革命 第5章 中国トロツキズムの旗 第6章 投獄、そして抗日戦争 紅色家庭――陳延年、陳喬年兄弟伝 陳独秀をめぐる女性たち――高暁嵐、高君曼、施芝英、潘蘭珍
第2部 研究論文 陳独秀は右傾機会主義者か――陳独秀と侮辱的レッテルの変 ……
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横山宏章(よこやま ひろあき) 北九州市立大学大学院社会システム研究科教授。 1944年、山口県下関市に生まれる。一橋大学法学部卒業、朝日新聞記者、一橋大学大学院法学研究科博士課程を経て法学博士。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、現職。専攻は中国政治外交史。
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