▼「熱狂や暴力」はなぜ 「大衆動員」に結びつきやすいのか?
▼国民党による近代国家建設前夜の1920年代、 開港都市として急激な経済成長をとげた広東・上海・武漢の三都市を舞台に、 中国共産党と国民党がそれぞれの思惑から労働運動を動員に利用していく過程を描き、 その後に続く「熱狂と動員」のメカニズムの起源を解き明かす。
アジア経済 Vol.58 No.1(2017年3月)「書評」(p.117)に掲載されました。評者は泉谷陽子氏(フェリス女学院大学国際交流学部准教授)です。
中国研究月報 2016年9月号(vol.70 No.9)に書評が掲載されました(p.36-39)。評者は菊池敏夫氏(神奈川大学外国語学部国際文化交流学科教授)です。
史学雑誌 第125編第9号(平成28年9月)に書評が掲載されました(p.85-93)。評者は吉澤誠一郎氏(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)です。
序 章 1 社会現象としての中国労働運動 2 中国労働運動史をめぐる研究史 3 広東・上海・武漢における労働運動の特徴 4 一次史料と二次史料の扱いについて 5 本書の構成
第一章 熱狂する社会 ―― 本書の視点 1 熱狂する社会について ―― 大衆社会論の問題意識 2 孤立した集団 3 「孤立した集団」をめぐる議論への視点の追加 ―― イデオロギーとジェンダー 4 本書の仮説
第二章 広東の動員装置 1 広東労働者 ……
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衛藤 安奈(えとう あんな) 中央大学、東海大学ほか非常勤講師。 1981年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了、博士(法学)。 主要業績:『救国、動員、秩序―変革期中国の政治と社会』(共著、慶應義塾大学出版会、2010年)、「1925年上海的二月罷工―囲繞中国工運史与『政治化』的考察」(台湾国史館『国史館館刊』第40期、2014年6月)、ほか。
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