▼シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(全10巻)、第5弾! ▼啓蒙思想の集大成、『百科全書』の世界へ。 革命神話と啓蒙神話に由来する紋切り型のイメージから離れて、ディドロとダランベールが構想した百科事典としての本来の姿に立ち戻ることで見えてくる景色とは? 『百科全書』の書物としての成り立ちをたどり、その知識の森へと案内する。
『18世紀学会年報』 第35号に書評が掲載されました。評者は増田都希氏(一橋大学大学院経済学研究科特任講師)です。
序 『百科全書』とは何か
T 『百科全書』を編む
1 それまでの専門辞典と『百科全書』の決定的な違い
2 『百科全書』の書き手と読み手 いわゆる「百科全書派」の実は多様な実態 執筆者と読者の主力を担った混合エリート層
3 『百科全書』刊行計画の三大功労者──ディドロ、ダランベール、ジョクール 統括プロデューサー、ディドロ 『百科全書』のアカデミックな顔、ダランベール ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
井田 尚(いだ ひさし) 青山学院大学文学部教授。18世紀フランス思想専攻。 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。パリ第8大学博士課程修了。博士(DL)。 主な著書に、Genèse d'une morale matérialiste : Les passions et le contrôle de soi chez Diderot (Paris, Honoré Champion, 2001)、『科学思想史』(共著、勁草書房、2010年)、『百科全書の時空 典拠・生成・転位』(共著、法政大学出版局、2018年)、主な編訳書に『ディドロ著作集 第4巻 美学・美術 付・研究論集』(法政大学出版局、2013年)がある。
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