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ありふれたものの変容

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四六判/上製/372頁
初版年月日:2017/10/31
ISBN:978-4-7664-2484-3
(4-7664-2484-0)
Cコード:C3010
定価 5,060円(本体 4,600円)

ありふれたものの変容
芸術の哲学
書評 目次 著者略歴

芸術の定義への、壮大な思弁的企て
▼1960年代初め、アンディ・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》が「芸術」として提示されたとき、
このような、平凡なものと区別のつかないアート作品の出現が、新しい芸術の理論を要請した。本書は、その理論的構築のために捧げられた、20世紀美学最大の成果である。

▼ダントーは、芸術の理論に属するものを、伝統的にそれと混同されてきたものから区別しようと試みる。そして、芸術の表象を独自に解釈し、メタファー、表現、様式を体系的に説明する。
ウォーホル、リキテンスタイン、ブリューゲル、ボルヘス、カポーティ……豊富な例を引きながら、なぜ「ありふれたもの」が「芸術」に変容したのか、芸術をどのように定義できるのか、哲学的に明らかにしていく。

書評

月刊 みすず 2018年1・2月合併号(no.667)「2017年読書アンケート特集」にて増田聡氏(音楽学)にご紹介いただきました(p.98)。
月刊アートコレクターズ 2017年12月号(No.105)「BOOK GUIDE」(p.117)に書評が掲載されました。
美術の窓 2018年1月号「MADO LIBRARY 」で紹介されました。

目次

序文
謝辞

 第一章 芸術作品と単なる現実のもの
 第二章 内容と因果関係
 第三章 哲学と芸術
 第四章 美学と芸術作品
 第五章 解釈と同定
 第六章 芸術作品と単なる表象
 第七章 メタファー、表現、様式

訳者解説
索引

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
アーサー・C・ダントー(Arthur C. Danto)
1924〜2013年。アメリカの哲学者・美術批評家。コロンビア大学名誉教授。
著作に、『言語と哲学の世界』(薗田勲訳、社会思想社、1980年)、『物語としての歴史――歴史の分析哲学』(河本英夫訳、国文社、1989年)、『芸術の終焉のあと――現代芸術と歴史の境界』(山田忠彰監訳、三元社、2017年)。論文に、「アートワールド」(西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年所収)など。

【訳者】
松尾 大(まつお ひろし)
1949年生まれ。東京藝術大学名誉教授。専門は美学・西洋古典学。
著作に、佐藤信夫・佐々木健一・松尾大『レトリック事典』(大修館書店、2006年)。訳書に、バウムガルテン『美学』(講談社学術文庫、2016年)など。

定価5,060円 (本体:4,600円)
在庫あり

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