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黒板とワイン

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A5判/並製/244頁
初版年月日:2010/11/04
ISBN:978-4-7664-1791-3
(4-7664-1791-7)
Cコード:C0036
定価 2,750円(本体 2,500円)

黒板とワイン
もう一つの学び場「三田の家」
目次 著者略歴

大学と地域の連携を実践する

▼2006年秋から慶應義塾大学の有志教員および学生、三田商店街振興組合 (東京都港区)が共同運営する一軒家のコミュニティスペース「三田の家」。
かつて存在した大学と地域社会との交流を新たなかたちで生み出そうという試みであるとともに、都市部の地域社会において、大学がどのような役割を担えるかを考える実践の場である 「三田の家」の記録。

▼「三田の家」の4年間にわたる様々な活動について、実際に運営に関わった大学教員・学生・商店街関係者から紹介するとともに、大学と地域商店街との新しい関係の可能性を提言しました。

目次

序 三田の家、その豊穣なる空虚   熊倉敬聡
「三田の家」とは、何でしょうか?
 1 「家」
 2 「三田」
 3 「大学なるもの」
 4 運営する人々と仕組み
 5 マスターたちが語る/語りえない“空虚”としての三田の家

 写真でみる三田の家
  三田の家、いま・むかし
  三田の家の一週間
  三田の家のイベント
  三田の家のできるまで
  モノたちの由来
  三田の家年表 二〇〇二-二〇一〇年
  三田の家の企画 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

熊倉敬聡[くまくら・たかあき]
慶應義塾大学理工学部教授。1991年パリ第7大学博士課程修了。1980年代は、フランス文学、特に「ステファヌ・マラルメの〈経済学〉」を研究。90年代は、コンテンポラリー・アートやダンスに関する研究・評論、企画、実践等を行う。2000年代は、教育現場の変革の作業を展開し、新しい学びの場「三田の家」の立ち上げ・運営に関わる。現在は、21世紀的art of livingの研究・実践に従事。主な著作に『美学特殊C』(慶應義塾大学出版会、2003年)、『脱芸術/脱資本主義論』(慶應義塾大学出版会、2000年)、『セルフ・エデュケーション時代』(フィルムアート社、2001年)、『女?日本?美?』(慶應義塾大学出版会、1999年)。

望月良一[もちづき・りょういち]
前三田商店街振興組合理事長、有限会社望月洋服店代表。1958年慶應義塾大学経済学部卒業。2001?2006年まで三田商店街振興組合理事長として、三田商店街の「三田通り拡幅による商店街歩道の修景」、「拡大するチェーン店の問題」、「美化運動の推進」、「慶應義塾大学との連携」など様々な活動・問題に取り組む。また望月洋服店代表としても、慶應義塾の幼稚舎から大学の制服を扱うなど、慶應義塾大学との関わりが深い。

長田 進[おさだ・すすむ]
慶應義塾大学経済学部准教授。2001年ロンドン大学LSE博士号取得。専門は日本の都市構造について通勤・通学行動から分析を行うという都市地理学、経済地理学に関する領域。都市問題については統計解析に基づいた分析だけでは不十分であるという考えのもと、学生とともに実地調査を行っている。また、慶應義塾大学日吉キャンパスのある横浜市港北区における地域のコミュニティ活性化に関係する活動に関わっている(2008年度、2009年度 港北ふるさとサポート事業委員)。

坂倉杏介[さかくら・きょうすけ]
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特別研究講師、三田の家LLP代表、コミュニティカフェ全国連絡会共同代表。2003年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。芸術とコミュニティの生成における「場」の働きを感性論的アプローチから研究している。「三田の家」のほか、「横浜トリエンナーレ2005」など美術展への出展、地域コミュニティの拠点「芝の家」など具体的なプロジェクトを展開している。http://kyosuke.inter-c.org/

岡原正幸[おかはら・まさゆき]
慶應義塾大学文学部教授。1987年、慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。感情社会学や障害学をベースに理論と実地のフィールド研究を行う。『生の技法〜家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(藤原書店、1990年)、『感情の社会学』(世界思想社、1997年)、『ホモ・アフェクトス〜感情社会学的に自己表現する』(世界思想社、1998年)などの著書がある。ゼミ生との活動はアートワークショップや映画製作やイベントプロデュースを中心にしており、アクションリサーチと映像社会学を通じて、新しい表現の在り方を模索している。

手塚千鶴子[てづか・ちずこ]
慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター教授。学生部学生相談室兼担カウンセラー。教養教育研究センター身体知プロジェクトメンバー。ミネソタ大学大学院(Counseling and Student Personel Psychology)博士(教育心理学)。現在の専門は、多文化間カウンセリング、異文化コミュニケーション、異文化間教育。留学生と日本人学生がともに学ぶ授業や、三田の家の活動を通して、授業内外での豊かな多文化交流を触媒に、知的レベルだけにとどまらない統合的で、双方向の学びや成長をひきだせる、新しい教育実践のありかたや、学びをはぐくむ場やプロセスを、研究実践している。

武山政直[たけやま・まさなお]
慶應義塾大学経済学部教授、グローバルセキュリティ研究所上席研究員。1988年、慶應義塾大学経済学部卒。University of California at Santa BarbaraにてPh.D.取得。専門は消費者行動研究と都市メディアのデザイン。楽しさや驚きを原動力とする価値創造(ファンジニアリング)をテーマに、地理学、マーケティング、メディアデザインを横断する研究教育ならびに産学共同によるサービス開発に従事。


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