サクセスフル・エイジング
予防医学・健康科学・コミュニティから考えるQOLの向上
|
「いかに健康に生きるか」を支えるすべての方へ
サクセスフル・エイジングを実現するためには、QOLを向上させることが大きなテーマである。QOL向上のためには、個人の健康維持・健康増進などが重要な要素となる。しかし、健康維持・増進には、個人の努力だけではどうにもならないものがあり、個人をとりまくいろいろな人々のサポートが必要となる。(家族も含む)このサポートを、本書では「健康サポート」と呼ぶこととする。―「はじめに」より
▼人々の“健康”をサポートする人に贈る一冊。
超高齢社会を迎え、健康的に歳をかさねることは、喫緊のテーマである。病気にならないことはもちろん、生きがいや充実感を持って生活するために、必要なものとは何か。「予防医学」「心理学」「コミュニティ研究」の専門家たちが、QOL 向上/健康維持・増進について考えた一冊。
はじめに
第1章 日本の健康の現況 1 高齢長寿大国 日本 1-1 超高齢社会を迎えた日本 1-2 健康寿命とは 2 現在の日本の医療費 3 日本の健康施策 3-1 健康増進・疾病予防のアプローチの仕方 ――ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ―― 3-2 日本の健康施策:健康日本21 第2章 健康と生活習慣 1 健康に関する基本概念 1-1 健康とは 1-2 QOL (Qu ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小熊 祐子(おぐま ゆうこ) 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科准教授 1991年慶應義塾大学医学部卒。博士(医学)。Master of Public Health(ハーバード公衆衛生大学院2002年卒)。慶應義塾大学医学部内科(内分泌代謝内科)での臨床経験を経て、1999年6月より慶應義塾大学スポーツ医学研究センター助手。2002年6月ハーバード公衆衛生大学院修了。2005年4月より慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科助教授。2007年4月より同准教授、現在にいたる。 専門は、予防医学および運動疫学。糖尿病を中心に生活習慣病予防・治療の運動療法、ライフスタイル改善の研究・臨床を、大学院では、健康マネジメントのうち、予防医学・疫学に関連した教育・研究を行っている。
富田 眞紀子(とみた まきこ) 国立がん研究センター がん対策情報センター がんサバイバーシップ支援研究部研究員 1999年立教大学大学院修士課程修了。2002年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。修士(心理学)、博士(保健学)。2010年より慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員、現在は国立がん研究センターがん対策情報センターがんサバイバーシップ支援研究部研究員。幼少期〜高齢期までの生涯発達における心身の健康状態や子どもの発達と親子関係を中心とし、QOL向上を目指した当事者支援(健康支援の必要な者、障害者、乳幼児、高齢者、がん経験者)及び、その家族支援のあり方についての調査研究を行っている。専門分野は社会心理学、健康科学、保健福祉学。
今村 晴彦(いまむら はるひこ) 東邦大学医学部 社会医学講座衛生学分野助教、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任助教(非常勤) 2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業後、出版社勤務。2008年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、2013年に同研究科の後期博士課程単位取得退学。現在、東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野助教、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教(非常勤)。ソーシャル・キャピタルと健康を研究のキーワードとしている。これまで長野県の保健補導員活動の調査や、地域在住高齢者の社会疫学調査などに従事。著書に『コミュニティのちから』(共著)など。
|