コミュニティのちから
“遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見
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▼「いいコミュニティ」はこう作る 急速に高齢化が進む日本。健康は誰しもの関心事。全国さまざまな事例をよく見ると、健康でかつ医療費が低い地域の背景に、また、複雑な医療問題が見事に解決された背後に「コミュニティのちから」が存在する。そのちからをどう発揮させて「いいコミュニティ」をどう作るか。豊富な事例に基づいてそのレシピを示す。

日本経済新聞 2011年9月4日「今を読み解く――震災復興に生かす経営学」(読書欄、19面)にて紹介されました。
保険師ジャーナル 2010年12月号「特別記事」(1070頁)で紹介されました。
さあ、言おう(さわやか福祉財団) 2010年11月号「地域発! 見て聴いて感じて」(26頁)で紹介されました。

第1章 長野県の保健補導員コミュニティ ――女性の5人に1人が参加している“不思議”な地域組織 1 長寿で医療費の少ない「理想郷」 2 第三の選択肢――住民の手による健康づくり 3 女性の5人に1人が経験者であるコミュニティ 4 学習、働きかけ、関わり合い――自分の健康、家族の健康から地域に目を向ける 5 保健補導員の共通意識 6 「私たちにも手伝わせてください」――戦時中の産声 7 地域医療の先駆けから保健補導員研究大会へ――一人の医師の足跡 8 地域 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
今村晴彦(いまむら はるひこ) 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科研究員、SFC研究所上席所員。 1979年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、出版社勤務。企業や健康保険組合向けのヘルスケアサービスの企画・運営に携わる。2008年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。現在は同研究科の博士課程にも在籍し、長野県をはじめ全国各地を舞台に、地域コミュニティの仕組みと健康・医療との関係について研究。
園田紫乃(そのだ しの) 慶應義塾大学先導研究センター共同研究員、SFC研究所上席所員(訪問)、株式会社メディヴァ勤務。 1984年、鹿児島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中米国ブリンマー大学交換留学、2009年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程終了後、内閣府経済社会システム付政策調査員として政府・企業・市民参加型の公共サービスを支える仕組みについて調査。2010年6月、株式会社メディヴァ入社。患者視点での医療変革に取組む。
金子郁容(かねこ いくよう) 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、総合政策学部教授、SFC研究所所長。 1948年、東京都生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。スタンフォード大学Ph. D. 、ウィスコンシン大学コンピュータサイエンス学科準教授、一橋大学商学部教授等を経て1994年より慶應義塾大学教授。専門は、情報組織論、コミュニティ論など。著書に、『ボランタリー経済の誕生』(共著、実業之日本社)、『コミュニティ・ソリューション』(岩波書店)、『日本で「一番いい」学校』(岩波書店)など多数。
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