感情資本主義に生まれて
―感情と身体の新たな地平を模索する
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「要領のいい生き方」が最善なのか?
▼1960年代に登場した「感情社会学」とはどのようなものかを紹介し、昨今、注目を集めている「感情労働」などをキーワードに現代社会の問題を論じ、それを打ち破るための著者自身の実践を紹介する。
0 はじめに―エロティック資本の媚態?
1 資本主義に生きること 1−1 資本主義の今 1−2 資本主義の身体―「触る」から「見る」へ
2 感情労働者であること 2−1 1960年代―感情社会学の背景 2−2 感情規則と感情労働 2−3 ホステスと教授 2−4 感情労働と身体
3 エモーション・コンシャスな社会の成立 3−1 感情管理の歴史的な成立―文明化 3−2 明るい感情労働/暗い感情労働―インフォーマル化 3−3 デザインされる感情― ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
岡原 正幸(おかはら まさゆき) 慶應義塾大学文学部教授。1980年、慶應義塾大学経済学部卒業。1980–81年、ミュンヘン大学演劇学専攻。1987年、慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。感情社会学や障害学やパフォーマンススタディーズをベースに理論と実地のフィールド研究や文化実践を行ってきた。『生の技法〜家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(藤原書店、1990年、第3版 文庫版 生活書院、2012年)、『感情の社会学』(世界思想社、1997年)、『ホモ・アフェクトス〜感情社会学的に自己表現する』(世界思想社、1998年)、『黒板とワイン〜もうひとつの学び場「三田の家」』(慶應義塾大学出版会、2010年)などの著書がある。最近は、学生と共にパフォーマンスアート、アートプロジェクトやワークショップ、映画製作やイベントプロデュースなど、Arts-Based Researchとして実践している。
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