“よわい”主体、“ゆるい”つながり、“だるい”身体にとって、新しい生(活)の「美学」、「幸福」とは何か? セルフ・エデュケーション、脱芸術、もう一つのカフェの可能性、脱資本主義的ライフスタイル、身体のエロス化などについて、たえず理論と実践のあいだを往還しつつ、書き綴った評論集。小山田徹、川俣正との対談も収録。

はじめに
序に代えて――セルフ・オルタナティヴ・ユニヴァーシティに向けて
I セルフ・エデュケーション――オタク的主体からの脱却 脱資本主義的セルフ・エデュケーションへ 学校へアーティストを 『美学特殊C』――大学的知の再「現場」化に向けて 新たなars eroticaの発明へ
II 「カフェ」をこえて カフェは〈脱資本主義〉的文化の温床たりうるか? もう一つのカフェの可能性――バザール・カフェ ( ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
熊倉敬聡(くまくら たかあき) 1959年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。パリ第7大学博士課程修了(文学研究)。現在、慶應義塾大学助教授。特定非営利活動法人「芸術家と子どもたち」理事。著書に『脱芸術/脱資本主義論』(慶應義塾大学出版会、2000年)、『セルフ・エデュケーション時代 Practica 1』(共編著、フィルムアート社、2001年)、『女?日本?美?』(共編著、慶應義塾大学出版会、1999年)などがある。
|