なぜ,日本で独自の進化を遂げ,これほどまでに浸透したのか? 中国料理をめぐる政治・社会情勢の変化に着目しながら, 東アジアにおける食の文化交流の多様な軌跡をひもとき、新たな史実を究明する。
『螢窓』(東大阪大学・東大阪大学短期大学部附属図書館 図書館報) 第31号(2024年4月)の「教員推薦新着図書」にて紹介されました。 本文はこちら
『立教観光学研究紀要』 第23号 2021年3月(p.15〜p.20)に書評が掲載されました。評者は李娜氏です。 こちらから本文を閲覧することができます。
『武蔵大学人文学会雑誌』 2021年3月(52巻3・4号)(p.15〜p.25)に書評論文が掲載されました。評者は、執筆者でもある西澤治彦氏(武蔵大学名誉教授)です。
序 章 日本の中国料理はどこから来たのか 岩間一弘 1 帝国日本の中国料理 2 第二次世界大戦後の中国料理 3 日中国交正常化から現在まで 4 本論集の概要
第T部 近現代日本の中国料理 第1章 戦前期日本の「支那料理」――家庭での受容と「支那料理店」をめぐる状況 川島真 はじめに 1 明治期の支那料理――評価の転換 2 家庭料理としての支那料理――『主婦之友』等を手掛かりとして おわりに
第2章 日本における中国料理の受容:歴史 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
(※日本語読みの五十音順) 【編著者】 岩間一弘(いわま かずひろ) 1972年生。慶應義塾大学文学部教授。 主要著作:「中国料理はなぜ広まったのか――地方料理の伝播と世界各国の「国民食」」(西澤治彦編『「国民料理」の形成』ドメス出版、2019年所収)、ほか。
【執筆者】 浅野雅樹(あさの まさき) 1973年生。慶應義塾大学文学部教授。 主要著作:「類義語をどのように教えるか――弁別法の使用を中心に」(『中国語教育』9号、2011年3月)、ほか。
川島真(かわしま しん) 1968年生。東京大学大学院総合文化研究科教授。 主要著作:『中華民国史研究の動向――中国と日本の中国近代史理解』(共編著、晃洋書房、2019年)、ほか。
貴志俊彦(きし としひこ) 1959年生。京都大学東南アジア地域研究研究所教授。日本学術会議連携会員。 主要著作:『日中間海底ケーブルの戦後史――国交正常化と通信の再生』(吉川弘文館、2015年)、ほか。
草野美保(くさの みほ) 1968年生。(公財)味の素食の文化センター職員。 主要著作:『『遵生八牋』飲饌服食牋――明代の食養生書』(共訳註、明徳出版、2012年)、ほか。
呉燕和(David Y. H. Wu) 1940年生。ハワイ大学人類学部(Graduate Faculty of Anthropology, University of Hawaii)教授。 主要著作:Overseas march: how the Chinese cuisine spread? Taipei: Foundation of Chinese Dietary Culture, 2011.(編著)、ほか。
周永河(Joo, Youngha, 주영하) 1962年生。韓国学中央研究院韓国学大学院教授。 主要著作:『食卓の上の韓国史』(韓国語)(ソウル、Humanist、2013年)、ほか。
田村和彦(たむら かずひこ) 1974年生。福岡大学人文学部教授。 主要著作:「文化人類学與民俗学的対話――圍繞「田野工作」展開的討論」(周星編『民族学的歴史、理論與方法』(上)北京、商務印書館、2006年所収)、ほか。
陳嘉適(Chan, Ka Sik) 1971年生。元・マカオ旅遊学院特邀副教授。 主要著作:「総合度假村零售業的現状與建議」(『澳門旅遊休閑発展報告(2017-2018)』北京、社会科学文献出版社、2018年所収)、ほか。
陳玉箴(Chen, Yujen) 1977年生。国立台湾師範大学文学院副教授。 主要著作:『食物消費中的国家体現――「台湾菜」的文化史』(台北、聯経出版、2020年近刊)、ほか。
陳來幸(ちん らいこう) 1956年生。兵庫県立大学国際商経学部教授。 主要著作:『近代中国の総商会制度――繋がる華人の世界』(京都大学学術出版会、2016年)、ほか。
西澤治彦(にしざわ はるひこ) 1954年生。武蔵大学人文学部教授。 主要著作:『中国食事文化の研究――食をめぐる家族と社会の歴史人類学』(風響社、2009年)、ほか。
林史樹(はやし ふみき) 1968年生。神田外語大学アジア言語学科教授。 主要著作:『韓国食文化読本』(共編著、国立民族学博物館、2015年)、ほか。
山本英史(やまもと えいし) 1950年生。南開大学歴史学院講座教授。慶應義塾大学名誉教授。 主要著作:『清代中国の地域支配』(慶應義塾大学出版会、2007年)、ほか。
李培徳(Lee, Pui Tak) 1964年生。香港大学現代語言及文化学院名誉教授。 主要著作:『日本仁丹在華的市場策略及其與中国人丹的競争』(『中央研究院近代史研究所集刊』89期、2015年9月)、ほか。
【翻訳者】 大道寺慶子(だいどうじ けいこ) 1975年生。聖マリアンナ医科大学非常勤講師。 主要著作:“Treating Emotion-Related Disorders in Japanese Traditional Medicine: Language, Patients and Doctors”, Culture, Medicine, and Psychiatry, Volume 37, Issue 1, March 2013, pp.59-80., ほか。
丁田隆(まちだ たかし) 1972年生。昌原大学校日語日文学科客員教授。 主要著作:「朝鮮時代の済州島風俗をめぐる理念と政策」(韓国語)(『歴史民俗学』55号、2018年12月)、ほか。
持田洋平(もちだ ようへい) 1986年生。立教大学非常勤講師。 主要著作:「「国語」教育の分断と連帯――1900年代後半のシンガポール華人社会における初等学堂の設立に関する一考察」(『中国研究月報』72巻4号、2018年4月)、ほか。
湯川真樹江(ゆかわ まきえ) 1982年生。香港中文大学歴史系訪問学者。 主要著作:「「満州国」における興農合作社の組織化と水稲奨励品種の普及活動」(『中国研究月報』73巻6号、2019年6月)、ほか。
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