アジア的空間の近代
知とパワーのグローバル・ヒストリー
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▼知とパワーのグローバル・ヒストリー。
▼19世紀半ば以降、ヨーロッパとアジアで主権国家の再編と 資本主義化が同時並行的に発生し、近代的アジア空間が形成された。 ▼その裏で展開された「英蘭―東南アジア―中国―日本」という 知とパワーのダイナミックな流れを読み解く注目の書。
<Shapes of Modernity in Asian Spaces: A Global History of Knowledge and Power>
読売新聞 2020年5月17日(13面)「文化面・本よみうり堂」の「記者が選ぶ」のコーナーに、書評が掲載されました。
序章――アジア的空間の近代とは(山本信人)
第一部 ヨーロッパとの連鎖――知と制度
第一章 東南アジアという近代的結節点(山本信人)
第二章 19世紀日本とデルフト王立アカデミー(大久保健晴)
第三章 福沢諭吉における「交通」思想の射程と波及(都倉武之)
第二部 アジアにおける知の還流
第四章 中国の近代的金融制度と日本(段瑞聡)
第五章 「アジア的空間の近代」としての日本のジャーナリズム ――『東洋経済新報』と小日本主義(山腰修三)
第六章 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編著者】 山本信人(やまもと のぶと/YAMAMOTO Nobuto)※編者 慶應義塾大学法学部教授。1963年生まれ。コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了、Ph.D.(政治学)。専門分野:東南アジア政治研究。主要業績:Censorship in Colonial Indonesia, 1901-1942 (Leiden and Boston: Brill, 2019)、監修・編著『東南アジア地域研究入門』(全3巻)(慶應義塾大学出版会、2017年)ほか。
大久保健晴(おおくぼ たけはる/OKUBO Takeharu) 慶應義塾大学法学部教授。1973年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学、博士(政治学)。専門分野:東洋・日本政治思想史。主要業績:『近代日本の政治構想とオランダ』(東京大学出版会、2010年)、『日本の外交 第三巻 外交思想』(共著、岩波書店、2013年)ほか。
都倉武之(とくら たけゆき/TOKURA Takeyuki) 慶應義塾福澤研究センター准教授。1979年生まれ。2007年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。専門分野:近代日本政治史・政治思想史、近現代メディア史。主要業績:『近代日本と福澤諭吉』(共著、慶應義塾大学出版会、2013年)、「福沢諭吉における執筆名義の一考察」(『武蔵野法学』第5巻第6号、2016年12月)ほか。
段 瑞聡(だん ずいそう/Duan Ruicong) 慶應義塾大学商学部教授、南開大学講座教授。1967年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:中国近現代政治史、日中関係史、現代中国政治。主要業績:『蔣介石と新生活運動』(慶應義塾大学出版会、2006年), 『〈日中戦争〉とは何だったのか―複眼的視点』(共著、ミネルヴァ書房、2017年)ほか。
山腰修三(やまこし しゅうぞう/YAMAKOSHI Shuzo) 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所准教授。1978年生まれ、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:マス・コミュニケーション論、ジャーナリズム論、政治社会学。主要業績:『コミュニケーションの政治社会学―メディア言説・ヘゲモニー・民主主義』(ミネルヴァ書房、2012年)、『戦後日本のメディアと原子力問題―原発報道の政治社会学』(編著、ミネルヴァ書房、2017年)ほか。
衛藤安奈(えとう あんな/ETO Anna) 慶應義塾大学法学部専任講師(有期)。1981年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。専門分野:中国近現代政治史。主要業績:『熱狂と動員―1920年代中国の労働運動』(慶應義塾大学出版会、2015年)、『中国の公共性と国家権力―その歴史と現在』(共著、慶應義塾大学出版会、2017年)ほか。
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