▼世界に広がり、人々に愛され「国民食」へと変貌をとげた「中国料理」。 国家建設とナショナリズムに注目しながら、アジアからアメリカ、ヨーロッパを縦横無尽に旅して、中国料理と中国系料理の巨大で口福な歴史を味わいなおす。
▼登場する料理の一部 北京ダック、満漢全席、小籠包、焼売、フカヒレ煮込み、タピオカミルクティー、左公鶏、牛肉麺、マントウ、パッタイ、フォー、バクテー、広東麺、ニョニャ料理、チャプチェ、チャジャン麺、チャンポン、チャプスイ、春巻き、卓袱料理、ラーメン、餃子、天津飯、沖縄そば、中華おせち
「東方書店おすすめ 中国を学ぶための入門書・ガイドブック[2023年版]」 9頁に掲載していただきました。
『歴史地理教育』 2022年5月号に掲載されました。評者は川上哲正氏(東京歴教協)です。
『中国研究月報』 2022年4月号に掲載されました。評者は山本英史氏(南開大学)です。
序章 中国料理から見える世界史
第一部 中国料理の形成――美食の政治史
第1章 清国の料理――宮廷料理から満漢全席へ
第2章 近代都市文化としての中国料理――北京・上海・重慶・香港の料理
第3章 中国の国宴と美食外交――燕の巣・フカヒレ・北京ダック
第4章 ユネスコの無形文化遺産への登録申請――文思豆腐から餃子へ
第5章 台湾料理の脱植民地化と本土化――昭和天皇・圓山大飯店・鼎泰豊
第6章 豆腐の世界史――ナショナリズムからグロ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
岩間 一弘(いわま かずひろ) 1972年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。専門は東アジア近現代史、食の文化交流史、中国都市史。 2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。千葉商科大学教授などを経て2015年より現職。 おもな著書に、『中国料理と近現代日本――食と嗜好の文化交流史』(編著書、慶應義塾大学出版会、2019年)、『上海大衆の誕生と変貌――近代新中間層の消費・動員・イベント』(東京大学出版会、2012年)などがある。
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