実験国家 アメリカの履歴書 第2版
社会・文化・歴史にみる統合と多元化の軌跡
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▼植民地時代から21世紀まで、アメリカの歴史を多面的な視点から解き明かす入門書!
▼2016年に新たな大統領を選出したアメリカ。 ブッシュ〜オバマ政権の時代を検証する章を加筆した、 新しい視点のロングセラー・テキストの改訂版。
▼建国の理想と不平等な現実の落差、人為的な集団統合の必要性、 国としての歴史の短さ。 いくつもの弱点を抱えているかに思えるアメリカが、それでもなぜ超大国へと 上りつめることができたのか? また、アメリカの時代はもう終わったのか?
▼WASPという多数派が不在となり、世界でも類のない格差/分断社会となったアメリカ。 その成立から現代までを語り下ろす。 現代アメリカを読み解き、今後を占うのに必読の1冊。
HONZ 2016年12月22日、書評が掲載されました。評者は村上 浩氏です。 本文はこちら
まえがき 第2版の刊行によせて
第1章 序論―現代アメリカの見取り図 第2章 アメリカという「物語」―ピューリタニズムのレトリック 第3章 独立宣言と合衆国憲法―その理念と問題点 第4章 「アメリカのアダム」―文学にみるアメリカの文化的独立 第5章 「連邦」対「州権」―奴隷制度と南北戦争 第6章 「開拓」か「侵略」か―フロンティアの神話と現実 第7章 競争原理と公共の利益―アメリカン・ドリームの光と影 第8章 正統と異端―ファンダメンタリズムと100%アメリカニズム 第9 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
鈴木 透(すずき とおる) 慶應義塾大学法学部教授。1964年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程修了。 専門:アメリカ文化研究、現代アメリカ研究、アメリカ文学。
主要著書: 【単著】 『性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶』(中公新書、2006)、『現代アメリカを観る―映画が描く超大国の鼓動』(丸善ライブラリー、1998) 【共著】 『記憶を紡ぐアメリカ―分裂の危機を超えて』(慶應義塾大学出版会、2005)、『新・アメリカ研究入門(増補改訂版)』(成美堂、2001)、『物語のゆらめき―アメリカン・ナラティヴの意識史』(南雲堂、1998)、ほか。
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