▼権力との関係から見えてくる〈キリスト教精神史〉。
▼古代から中世、宗教改革の時代をへて現代へ。 キリスト教は、どのように世俗の権力(国家)から影響を受け、どのように影響を与えてきたのか? 「共同性」「終末意識」などをキーワードに語りおろした、キリスト教思想史の入門書。
クリスチャン新聞 2015年5月31日に書評が掲載されました。評者は青木保憲氏(大阪城東福音教会牧師)です。
第1部 政治思想テクストとしての旧・新約聖書 第1章 旧約聖書における「共同性」 一 共同性というメッセージ / 二 旧約聖書における「啓示」 / 三 聖書の王制批判 / 四 「契約」が律するもの
第2章 新約聖書における「終末意識」 一 現世と相対化する「終末意識」 / 二 イスラエルの民におけるメシア / 三 イエスの言動の政治思想的意味 / 四 初代教会の成立と使徒パウロ / 五 終末論的日常性を生きる思想
第2部 古 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
田上 雅徳(たのうえ まさなる) 慶應義塾大学法学部教授。1963年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。専門分野:西欧政治思想史。 著書:『初期カルヴァンの政治思想』(新教出版社、1999年)、『ヨーロッパにおける政治思想史と精神史の交叉』(共著、慶應義塾大学出版会、2008年)、『紛争と和解の政治学』(共著、ナカニシヤ出版、2013年)、『岩波講座政治哲学1 主権と自由』(共著、岩波書店、2014年)、ほか。
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