▼ホメロスからルソーまで 批判的思考を鍛える新しいテキスト
古代ギリシア、プラトンから近代までのさまざまな思想家の理論や学説に言及し、政治思想の多様な観念とそれらの歴史的展開について論じる。


まえがき 序論
第一章 主題と方法 一 はじめに 二 社会科学の特徴 ―― 自然科学との違い 三 政治のフィクション性 四 ヒュームのオピニオン論と理性観 五 正当性(レジティマシー)の問題 六 ファクト論 七 政治思想史の方法論 八 四つのカテゴリー ―― 「コスモス」、「運命」、「時間」、「法」 「コスモス」 「運命」 「時間」 「法」
第二章 古代ギリシアの思想状況 一 神話世界から民主政 ……
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堤林 剣(つつみばやし けん) 1966年生まれ。1989年慶應義塾大学経済学部卒業、1996年ケンブリッジ大学Ph.D取得。現在、慶應義塾大学法学部政治学科教授。専攻は近代政治思想史、フランス自由主義思想。主要著作に、『コンスタンの思想世界 ―― アンビヴァレンスのなかの自由・政治・完成可能性』(創文社、2009年)、「コンスタン ―― 立憲主義の基礎づけを求めて」宇野重規編『岩波講座 政治哲学3 近代の変容』(岩波書店、2014年)、「ルソーと東アジアのデモクラシーの未来」『法学研究』(85巻6号、2012年)、“Nineteenth Century French Liberalism: Its Belated Victory and New Challenges”, Keio Journal of Politics, no. 13, 2008、「ケンブリッジ・パラダイムの批判的継承の可能性に関する一考察(一・二)『法学研究』(72巻11号、73巻3号、1999―2000年)、「自由のパラドックス ―― ルソー・コンスタン・バーリン」『思想』(883号、1998年)、など。
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