現代語訳 特命全権大使
米欧回覧実記(普及版) 第4巻 ヨーロッパ大陸編 中
ロシア デンマーク スエーデン イタリア オーストリア
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▼19世紀の世界情勢を生き生きと伝える、わが国はじめての世界一周旅行記、大エンサイクロペディア。近代の日本と世界を知るための必読書とされながら、重厚な訓読文に阻まれ実際に読むのは難しかった名著の現代語訳普及版。 →普及版の特長は詳しくはこちらへ →函入り上製版・全5巻セット(分売不可)へはこちらから
▼欧州一の大国ロシア。日本にも大いなる脅威であった強国の実態は、政教一致の絶対君主制支配のもと、皇帝を中心とする一部貴族たちの搾取により、大多数の国民が貧困にあえぐ、「未開の大国」であった。そして一行は、バルト海沿岸の二つの小国デンマーク、スエーデンを経てイタリアへ。西洋文明の源流の地ローマで、文明の栄枯盛衰に思いを馳せ、また「西洋」の多様性を知る。 【行程】サンクト・ペテルブルグ→ハンブルグ→コペンハーゲン→ストックホルム→フランクフルト→ミュンヘン→フィレンツェ→ローマ→ナポリ→ヴェネツィア→ウィーン
本書は、日本図書館協会選定図書です。


週刊 東洋経済 2011年11月26日号「教養人の必読書 40冊!」の「世界と日本の歴史を学ぶ」の10冊(60頁)にて紹介されました。

第61章 ロシア国総説 第62章 ロシア鉄道とサンクト・ペテルブルグ市の総説 第63章 サンクト・ペテルブルグ市の記 上 4月1日から6日 第64章 サンクト・ペテルブルグ市の記 中 4月7日から9日 第65章 サンクト・ペテルブルグ市の記 下 4月10日から15日 第66章 北ドイツ前記 4月16日から17日 第67章 デンマーク国の記 4月18日から23日 第68章 スエーデン国の記 上 4月23日から25日 第69章 スエーデン国の記 下 4月26日から30日 第70章 ……
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[「米欧亜回覧の会」について] 「岩倉使節団」ならびにその旅の記録である『米欧回覧実記』に関心を抱く人々のサロンとして、「岩倉使節団」の研究家でノンフィクション作家である泉三郎氏を中心に約80名の同好の士によって1996年4月に設立。「岩倉使節団」および『実記』の研究とその啓発を試み、年4回の例会のほか、「実記を読む会」を中心に「歴史部会」「現未来部会」と各分科会に展開して、『実記』そのものについてや岩倉使節団に始まる「日本近代史の研究」や日本の抱える「現代の諸問題、未来の問題」について互いに学び、意見交換を行うなど、活発に活動を続けている。現在会員は200余名。ビジネスマン、官僚、学者、ジャーナリスト、医師、弁護士、主婦など多彩なキャリアをもつ好奇心の盛んな人たちの集まりである。 設立満5周年を迎えた2001年には、その記念事業として「岩倉使節団」についての日本で初の国際シンポジウムを開催。内外の学者、研究者を招いて三日間にわたり行われ、その成果は『岩倉使節団の再発見―その今日的意義』(思文閣出版、2003)として刊行された。 また、2004年9月には特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受け、あらたにNPO法人として発足した。
[訳注者略歴] 水澤 周(みずさわ しゅう) 1930年東京生まれ。1954年早稲田大学文学部卒。NHK、国際文化振興会、日本読書新聞等を経てフリー編集者兼ライター。 主な著作に、『八千代の三年―昭和十九年秋〜二十二年秋へ』(風媒社、2002)、『青木周蔵―日本をプロシャにしたかった男』上・中・下(中公文庫、1997)、『連句で遊ぼう』(新曜社、1995)などがある。 発足当時より「米欧亜回覧の会」に参加し、「実記を読む会」のチューター役として現代語への試訳を牽引。原テキストが久米邦武個人の労作であることの意義を尊重し、単独で現代語化作業を行った。
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