現代語訳 特命全権大使
米欧回覧実記(普及版) 第2巻 イギリス編
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▼19世紀の世界情勢を生き生きと伝える、わが国はじめての世界一周旅行記、大エンサイクロペディア。近代の日本と世界を知るための必読書とされながら、重厚な訓読文に阻まれ実際に読むのは難しかった名著の現代語訳普及版。 →普及版の特長は詳しくはこちらへ →函入り上製版・全5巻セット(分売不可)へはこちらから
▼産業革命の最盛期におけるイギリスを巡る120日余の旅。経済(シティ)・政治(ウェストミンスター)の中心都市ロンドンで交易・商業の重要性を痛感し、造船所・蒸気車工場・炭坑・製鉄所・紡績工場など、五十か所近くにおよぶ各地の製造工場に世界に誇る英国の富強の源を見いだし、スコットランドの風光に心やすらぎ、しばしの憩いを得る。「遅れてきた青年」日本の切ない思いも吐露される。 【行程】ロンドン→ポーツマス→リヴァプール→マンチェスター→グラスゴー→エディンバラ→ニューキャッスル→シェフィールド→バーミンガム→チェスター…等
本書は、日本図書館協会選定図書です。


週刊 東洋経済 2011年11月26日号「教養人の必読書 40冊!」の「世界と日本の歴史を学ぶ」の10冊(60頁)にて紹介されました。

第2巻 イギリス編
第21章 イギリス総説 第22章 ロンドン市総説 明治5年7月13日から14日 第23章 ロンドン市の記 上 7月15日から30日 第24章 ロンドン市の記 中 8月1日から10日 第25章 ロンドン市の記 下 8月11日から26日 第26章 リヴァプール市の記 8月27日から29日 第27章 リヴァプール市の記 8月30日から9月1日 第28章 マンチェスター市の記 上 9月2日から3日 第29章 マンチェスター市の記 下 9月4日から6日 第30章 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
[「米欧亜回覧の会」について] 「岩倉使節団」ならびにその旅の記録である『米欧回覧実記』に関心を抱く人々のサロンとして、「岩倉使節団」の研究家でノンフィクション作家である泉三郎氏を中心に約80名の同好の士によって1996年4月に設立。「岩倉使節団」および『実記』の研究とその啓発を試み、年4回の例会のほか、「実記を読む会」を中心に「歴史部会」「現未来部会」と各分科会に展開して、『実記』そのものについてや岩倉使節団に始まる「日本近代史の研究」や日本の抱える「現代の諸問題、未来の問題」について互いに学び、意見交換を行うなど、活発に活動を続けている。現在会員は200余名。ビジネスマン、官僚、学者、ジャーナリスト、医師、弁護士、主婦など多彩なキャリアをもつ好奇心の盛んな人たちの集まりである。 設立満5周年を迎えた2001年には、その記念事業として「岩倉使節団」についての日本で初の国際シンポジウムを開催。内外の学者、研究者を招いて三日間にわたり行われ、その成果は『岩倉使節団の再発見―その今日的意義』(思文閣出版、2003)として刊行された。 また、2004年9月には特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受け、あらたにNPO法人として発足した。
[訳者略歴] 水澤 周(みずさわ しゅう) 1930年東京生まれ。1954年早稲田大学文学部卒。NHK、国際文化振興会、日本読書新聞等を経てフリー編集者兼ライター。 主な著作に、『八千代の三年―昭和十九年秋〜二十二年秋へ』(風媒社、2002)、『青木周蔵―日本をプロシャにしたかった男』上・中・下(中公文庫、1997)、『連句で遊ぼう』(新曜社、1995)などがある。 発足当時より「米欧亜回覧の会」に参加し、「実記を読む会」のチューター役として現代語への試訳を牽引。原テキストが久米邦武個人の労作であることの意義を尊重し、単独で現代語化作業を行った。
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