明治5年、福沢諭吉は西洋の道徳的な物語を集めたイギリスの"Moral Class-book"という本を、『童蒙おしえ草』という題名で日本に紹介しました。「ひびのおしえ」は、福沢諭吉が38歳の時、自分の息子たちに毎日一つずつ、家庭での約束や決まり事を半紙に書いて与えたものです。 本書は、慶應義塾幼稚舎教諭の訳者が、今の子どもたちに、保護者の方や先生方といっしょに読んで、いっしょに考えてもらいたいと願って、わかりやすい現代の言葉づかいに直したものです。
朝日新聞 2006年3月29日別刷り特集「おいしい東京」で紹介されました。 毎日新聞 2006年1月29日朝刊「書評」欄で紹介されました。
童蒙おしえ草 巻の一 第一章 生き物を大切に (イ)少年たちとかえる(寓言[たとえ話]) (ロ)兄弟と小鳥の巣 (ハ)少年と顕微鏡 (ニ)刑務所のラ・テュードとねずみ 〔解説〕
第二章 家族を大切に (イ)親を背負うねずみ (ロ)親を大切にする若者(アナピアスとアンフィノムス) (ハ)アレキサンダー大王と母 (ニ)フレデリック大王とその家来 (ホ)ポルトガルの兄と弟 〔解説〕
第三章 いろいろな人との交流 (イ)君主アルフォンソ (ロ)主人の言葉 (ハ) ……
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岩崎 弘 (イワサキ ヒロシ) 1944年生まれ。慶應義塾幼稚舎教諭。 1969年明治学院大学経済学部卒業、白百合学園小学校教諭を経て、1974年慶應義塾幼稚舎教諭に就任。慶應義塾福澤研究センター所員、福澤諭吉協会会員。三田剣友会賛助会員、港区剣道連盟理事、全日本剣道連盟錬士六段。 主な著書に、『子どもの喜ぶ社会科クイズ&パズル&ゲーム』〈低学年〉〈中学年〉〈高学年〉〈社会科編〉(共著、黎明書房、1993年)、『百と二十五年の物語』(創立125年記念「私たちの幼稚舎」第1巻、共著、慶應義塾幼稚舎、1999年)、『福沢諭吉著 童蒙をしへ草 口語訳・解説』(慶應義塾初等教育シリーズ4、慶應義塾幼稚舎、1996年)。
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