「独立自尊」の教育を、あたたかく綴る。 ▼著者は、幼稚舎で長らく教鞭を執り、幼稚舎長も務めた実践の人。簡明な語り口ながら、福澤先生の考え方を見事に消化し、深い経験に裏打ちされた言葉は含蓄に富む。子供の教育について改めて考えさせられる名著の復刊。 ▼どのように育てれば子供は幸せになれるのか? 福澤先生の考えや実際の子育てに学びながら、現代の迷える保護者とともに考える、「独立自尊」の教育。教育現場に身を置く人はもちろん、小学生の子を持つ保護者、今の教育はどこかおかしいと考える人などにお勧め。 ▼1985年に小学館より刊行された『福澤諭吉・家庭教育のすすめ』を増補して復刊。
本書は、日本図書館協会選定図書です。 ▶新版が刊行されました。


まえがき
第一章 福澤諭吉の生涯―その素描―
第二章 福澤は家庭教育を重視した
第三章 福澤の教育への意欲をかきたてたもの――幕末日本の対外的危機感のなかで―― 第四章 福澤の教育観と家庭観――その一端―― 第五章 なぜ家庭教育が大切なのか 1 子供の成長発達の側面から見て――家庭は習慣の学校なり―― 2 社会的側面から見て――家庭は社会の学校なり――
第六章 福澤が強調した家庭教育の要点 1 「獣身を成して後に人心を養う」――健康こそ独立の基 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 渡辺徳三郎(わたなべ とくさぶろう) 元慶應義塾幼稚舎教諭、舎長。 1916年生まれ。1941年、慶應義塾大学経済学部卒業。1942年慶應義塾幼稚舎教諭就任。1976〜80年幼稚舎長。1981年定年退職。1988年逝去。 主要業績に、本書のほか、『福澤諭吉教育関係文献索引』(編、慶應義塾、1955年[改訂増補版1981年])がある。
【編者】 山内慶太(やまうち けいた) 慶應義塾大学看護医療学部教授。博士(医学)。 1966年生まれ。1991年、慶應義塾大学医学部卒業。
|