慶應義塾幼稚舎でながく教諭をつとめ、幼稚舎長の重責を担った著者が、みずからの教育経験をふまえつつ福澤諭吉の教育論を再構成し、現代の保護者に家庭教育の大切さを語った著作に、教育にかかわるエッセイを付録を増補。新版の刊行にあたり、著者の教育観と人柄が滲む珠玉のエッセイを、さらに3本加えた。
まえがき
第一章 福澤諭吉の生涯 ―― その素描 ――
第二章 福澤は家庭教育を重視した
第三章 福澤の教育への意欲をかきたてたもの ―― 幕末日本の対外的危機感のなかで ―― 第四章 福澤の教育観と家庭観 ―― その一端 ―― 第五章 なぜ家庭教育が大切なのか 1 子供の成長発達の側面から見て ―― 家庭は習慣の学校なり ―― 2 社会的側面から見て ―― 家庭は社会の学校なり ――
第六章 福澤が強調した家庭教育の要点 1 「獣身を成して後 ……
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【著者】 渡辺 徳三郎(わたなべ とくさぶろう) 元慶應義塾幼稚舎教諭、幼稚舎長。 1916年生まれ。1941年 慶應義塾大学経済学部卒業。1942年 慶應義塾幼稚舎教諭就任。1976―80年 幼稚舎長。1981年 定年退職。1988年 逝去。 主要業績に、本書のほか、『福澤諭吉教育関係文献索引』(編、慶應義塾、1955年[改訂増補版1981年])がある。
【編者】 山内 慶太(やまうち けいた) 慶應義塾大学看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科教授、慶應義塾福澤研究センター所員、博士(医学)。 1966年生まれ。1991年 慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾横浜初等部の開設準備室長、部長を歴任。主な編著書に、『福澤諭吉著作集』第五巻(共編、2002年)、『練習は不可能を可能にす』(共編、2004年)、『父 小泉信三を語る』(共編、2008年)、『アルバム小泉信三』(共編、2009年)、『福澤諭吉 歴史散歩』(共編、2012年)、『近代日本と福澤諭吉』(共編、2013年。いずれも慶應義塾大学出版会)など。
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