▼慶應義塾の創始者として私学の運営という実践にたずさわりながら、政治からの教育の独立をめざし多岐にわたる啓蒙活動を行った福澤諭吉の教育論。 ▼学校教育・家庭教育から社会教育に到るまで、幅広い観点から説かれたその教育論は、現代人が直面する様々な課題にも多くの示唆を与えてくれる。
第T部 慶應義塾 慶應義塾の命名 慶應義塾之記 中元祝酒之記 〔僕は学校の先生にあらず、生徒は僕の門人にあらず〕 山口良蔵宛書簡 慶應義塾新議 慶應義塾の改革と維持 慶應義塾改革の議案 〔教育資本の拝借を願う〕 大隈重信宛書簡 慶應義塾維持法案 〔膝を屈して無心するより廃塾を〕 浜野定四郎宛書簡 漫言 私塾誤り証文之事 〔慶應義塾生徒徴兵免役に関する願書〕 一貫教育体制の確立 慶應義塾紀事 ……
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西川俊作 1932年生まれ。1955年慶應義塾大学経済学部卒業、1961年同大学院経済学研究科博士課程修了、1972年同大学商学部教授。現在、慶應義塾大学名誉教授、経済学博士。『福澤諭吉書簡集』(全9巻、岩波書店、2001〜)編集委員。 主な著作に『福澤諭吉の横顔』(慶應義塾大学出版会、1998)、『経済学[第4版]』(東洋経済新報社、1994)、『日本経済の成長史』(東洋経済新報社、1985)など 山内慶太 1966年生まれ。1991年慶應義塾大学医学部卒業。1996年慶應義塾大学医学部助手(医療政策・管理学教室)。2001年より、慶應義塾大学看護医療学部助教授・医学部兼担助教授。また、慶應義塾福澤研究センター所員を兼ねる。医学博士。専門は、医療政策・管理学、精神医学、塾史。 「三田評論」関連記事をご紹介します
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