「構造化」を基本に据えた教育の実践
自閉スペクトラム症(ASD)の子どもへの教育・指導について解説するテキスト。 ASDの概念の基本理解から、教育課程の編成、通級・特別支援学級・学校での指導のあり方、就学前・卒業後の支援までを幅広く網羅。
現在、特別支援学級の中心であり、通常学級においても知識や支援が求められる、「自閉スペクトラム症(ASD)」教育の基本をバランスよく学べる実践ガイド。特別支援学級、通常学級での指導の工夫から支援の実際までをわかりやすく解説。
| | | | 本シリーズのポイント | |
| | | | 1. | 障害種ごとに1冊ずつ完結させることで、内容や範囲を把握しやすく、学びやすい | | | 2. | 学校現場の悩みや戸惑いに対応し、学校現場の困りごとに対する解決の方向性を示している | | | 3. | 学生、特別支援学校教員(特に新任者)を主に対象とし、講義や研修で使いやすい章構成 | | | 4. | これまでの教育実践を踏まえて、オーソドックスな内容とし、「基本」に徹している | | | 5. | ICT活用や合理的配慮、キャリア支援など、今日的な課題にも対応 | | | 6. | 特別支援教育を担当する教員だけでなく、家族や支援を行う専門職へも有益な情報を提供 | | | | |
シリーズ刊行にあたって はじめに
第1章 自閉ペクトラム症の概念の変遷とその状態像の理解
第2章 自閉スペクトラム症教育の指導法の変遷と現在
第3章 自閉スペクトラム症教育の教育課程とその編成
第4章 通常学級における合理的配慮と通級による指導の工夫
第5章 特別支援学級、特別支援学校における指導とその工夫
第6章 ASDの対人関係・コミュニケーション面への指導
第7章 ASDの行動面への指導
第8章 就学前、および卒業後の支援とその工夫
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著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【監修者】 宍戸和成(ししど・かずしげ) 前独立行政法人国立特別支援教育総合研究所理事長。専門は、聴覚障害教育。東京教育大学教育学部特殊教育学科卒業。文部科学省初等中等教育局視学官、筑波大学附属久里浜特別支援学校校長などを歴任。 主著に『聴覚障害教育の歴史と展望(ろう教育科学会創立50周年記念)』(共著、風間書房、2012年)。
古川勝也(ふるかわ・かつや) 元西九州大学教授。専門は、肢体不自由教育。 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特殊教育調査官(肢体不自由担当)、長崎県立諌早特別支援学校長、長崎県教育センター所長などを歴任。主著に『自立活動の理念と実践実態把握から指導目標・内容の設定に至るプロセス改訂版』(編著、ジアース教育新社、2020年)。
徳永 豊(とくなが・ゆたか) 福岡大学人文学部教育・臨床心理学科教授。専門は、特別支援教育、発達臨床。 1960年生まれ。九州大学大学院教育学研究科博士課程中退。 主著に『障害の重い子どもの目標設定ガイド第2版』(編著、慶應義塾大学出版会、2021年)、『新重複障害教育実践ハンドブック』(共著、全国心身障害児福祉財団、2015年)。
【編者】 齊藤宇開(さいとう・うかい) 第2章、第8章(共著) TASUC株式会社代表取締役。社会福祉法人宝もの理事長。専門は特別支援教育、知的障害、ASD、発達障害の教育、社会福祉。 1970年生まれ。北海道教育大学大学院教育学研究科学校教育専修修了。主著に『自閉症教育実践ガイドブック』(編著、国立特殊教育総合研究所、2004年)、『自閉症教育実践ケースブック』(編著、国立特別支援教育総合研究所、2005年)、『自閉症教育実践マスターブック』(編著、国立特別支援教育総合研究所、2005年)、『発達障害のある子どものためのたすくメソッド』(全3巻、編著、ジアース教育新社)、『たすくMETHOD7R』(監修、TASUC株式会社、2022年)。
肥後祥治(ひご・しょうじ) 第1章、第7章、第9章 鹿児島大学教育学部教授。専門は特別支援教育、応用行動分析学。 筑波大学大学院心身障害学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。主著に『子どもの学びからはじめる特別支援教育のカリキュラム・マネジメント児童生徒の資質・能力を育む授業づくり』(共編著、ジアース教育新社、2020年)。『発達障害臨床のすすめ・はじめて読む行動分析の本1・2』(明治図書出版、2010年)。
徳永 豊(とくなが・ゆたか) 第3章
【著者】 坂井 聡(さかい・さとし) 第4章 香川大学教育学部教授。専門は障害児の教育方法、コミュニケーション指導。金沢大学大学院教育学研究科修了。主著に『知的障害や発達障害のある人とのコミュニケーションのトリセツ』(エンパワメント研究所、2019年)、『自閉症スペクトラムなど発達障害がある人とのコミュニケーションのための10のコツ』(エンパワメント研究所、2013年)。
渡部匡隆(わたなべ・まさたか) 第5章 横浜国立大学大学院教育学研究科教授。専門は心身障害学、応用行動分析学。 筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科単位取得満期退学。主著に『はじめての特別支援教育教職を目指す大学生のために』(共編著、有斐閣アルマ、2014年)、『6つの領域から支援する自閉症スペクトラムのある子どもの人間関係形成プログラム』(共編著、学苑社、2014年)。
佐藤克敏(さとう・かつとし) 第6章 京都教育大学教育学部教授。専門は特別支援教育、知的障害・発達障害の教育、心理。 1965年生まれ。筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科中退。主著に『個別の指導計画の作成と活用』(編著、クリエイツかもがわ、2010年)、『特別支援教育第3版一人ひとりの教育的ニーズに応じて』(分担執筆、福村出版、2019年)。
大澤淳一(おおさわ・じゅんいち) 第8章(共著) 株式会社ダブルコーポレーション(TASUCグループ)。 多機能事業所(就労移行支援等)TRYFULL(トライフル)鎌倉施設長。専門は特別支援教育、知的障害者の生活・就労支援。 1984年生まれ。東洋大学文学部教育学科卒業。
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