日本社会病理学会学術奨励賞(出版奨励賞)を受賞しました。 日本社会学会第17回奨励賞を受賞しました。
▼あなたは、 なぜ、 そこにいるのか
失踪とは何か。 その不条理さ、不可解さ、やりきれなさは、何に由来するのか。
現在でも日本国内で年間に数千件規模のペースで生じている 隠れた社会問題、失踪――。
失踪が惹起する実存的な問いを突きつめ、 あなたや私がそこにいる、という 一見自明の事態を根底から見つめなおす、気鋭の力作。
ソシオロジ 2018年10月第63巻2号(193号)(p.140〜p.144)に書評が掲載されました。評者は桶川泰氏(神戸大学国際文化学研究科)です。
京都新聞 2018年1月9日(火)朝刊(10面)「平成的 北大路ビブレから●4 ポケモンを探して」に、著者・中森弘樹氏のコメントが掲載されました。
週刊エコノミスト 2017年12月26日号「読書日記」(p. 61)にて書評をいただきました。評者は、荻上チキ氏です。
はじめに
I いま、失踪を問う意味
第1章 なぜ私たちは「親密な関係」から離脱しないのか 1 自殺について 2 「無縁」のイメージの変容 3 「純粋な関係」の出現と、親密性の変容 4 「親密な関係」からの離脱に対する抵抗感の根拠(リスク・愛・外的基準) 5 失踪の社会学へ
第2章 失踪の実態はどこまで把握可能か 1 諸概念の整理(失踪・家出・蒸発・行方不明) 2 失踪の件数と内訳 3 失踪発生後の一般的な流れ 4 「現代的な ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
中森 弘樹(なかもり ひろき) 1985年生まれ。2015年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学・立命館大学・京都造形芸術大学非常勤講師。著作に、「網野善彦――『無縁』の否定を超えて」(大澤真幸編『3・11後の思想家25 別冊大澤真幸 THINKING「O」』左右社、2012年)、「失踪者家族の悲嘆」(木慶子・山本佳世子編『悲嘆の中にある人に心を寄せて――人は悲しみとどう向かい合っていくのか』上智大学出版、2014年)などがある。
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