▼『井筒俊彦英文著作翻訳コレクション』、堂々完結! ▼世界に井筒の名を知らしめた主著、待望の邦訳 ▼東洋における二大叡智――スーフィズムと老荘思想――の真髄を解き明かす、比較哲学的考察。
日本語著作の空白の時代を埋める最重要著作――『井筒俊彦全集』と併せて、井筒思想の全貌が明らかになる。 上巻は、イスラーム神秘哲学の頂点、イブン・アラビーの存在論
読売新聞 2019年12月22日(13面)「文化面・本よみうり堂」「読書委員が選ぶ「2019年の3冊」」で、山内志朗氏(倫理学者・慶応大教授)に本書を挙げていただきました。
週刊読書人 2019年12月13日「2019年の収穫」アンケートで、佐々木力氏に本書を挙げていただきました。 本文はこちら
はじめに 序
第一部 イブン・アラビー
第一章 夢と現 実 第二章 絶対性の状態にある絶対者 第三章 人間の自己知 第四章 形而上の収斂と現象における拡散 第五章 形而上学的混乱 第六章 絶対者の影 第七章 神の名 第八章 アッラーと主 第九章 存在論的な慈しみ 第十章 生命の水 第十一章 絶対者の自己顕現 第十二章 恒常原型 第十三章 ……
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【著者】 井筒 俊彦(いづつ としひこ) 1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magic などを発表。 1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念し、God and Man in the Koran, The Concept of Belief in Islamic Theology, Sufism and Taoism などを刊行。 1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去。『井筒俊彦全集』(全12巻、別巻1、2013年−2016年)。
【訳者】 仁子 寿晴(にご としはる) 同志社大学非常勤講師。イスラーム哲学・中国イスラーム思想。
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