▼日英関係にみる歴史の教訓
幕末から第2次大戦までの日英関係を広くグローバル・ヒストリーのなかに位置づけ、アジアを舞台として英国への依存から自立、協調と競争、対立、そして戦争へと向う近代日本の姿を克明に描き出した珠玉の論考。
日本歴史 2018年9月号(第844号)(p.103〜p.106)に書評が掲載されました。評者は奥和義氏(関西大学政策創造学部教授)です。
序 章 一 日英経済関係史へのアプローチ 二 利用資料について 三 本書の構成
第一章 日英経済関係史 一六〇〇〜一九四一年 一 徳川時代の日英貿易関係 1 外交関係樹立まで(一六〇〇〜一八五四年) 2 日英協約と日英修好通商条約の締結 二 対英「依存」から「パートナー」へ―― 「不平等」条約下の日英経済関係 1 日本における英国企業 (1) 英国系 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
杉山 伸也(すぎやま しんや) 慶應義塾大学名誉教授 1972年早稲田大学政治経済学部卒業, 81年ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D.),同年ロンドン大学政治経済学院(LSE)専任研究員,84年慶應義塾大学経済学部助教授,91年より同教授,2014年名誉教授。 著書に,『グローバル経済史入門』(岩波新書,2014年),『日本経済史 近世−現代』(岩波書店,2012年),『明治維新とイギリス商人』(岩波新書,1993年),Japan's Industrialization in the World Economy, 1859〜1899 (Athlone Press, 1988),編著書に『馬場辰猪 日記と遺稿』(慶應義塾大学出版会,2015年),『日本石炭産業の衰退』(慶應義塾大学出版会,2012年),『岩波講座「帝国」日本の学知』第2巻(岩波書店,2006年),『日英交流史』第4巻(経済)(東京大学出版会,2001年),『近代アジアの流通ネットワーク』(創文社,1999年)などがある。
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