▼これがお前の国なんだよ。 「これがお前の世界なんだよ。これがお前の肉体なんだよ。 だからお前は、その状況のなかで 生きていく方法を見つけなければならない」 アメリカにあって黒人であるということ、 この国の歴史を、この肉体とこの運命を生き抜くことを説く、 父から息子への長い長い手紙。
2015年度全米図書賞受賞の大ベストセラー 解説=都甲幸治
日本経済新聞 2021年10月27日付(夕刊)に、タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』の 紹介記事が掲載されました。執筆者は、荒このみ先生(東京外国語大学名誉教授)です。 本文はこちら(※有料会員限定記事です)
朝日新聞 2020年7月18日(17面)読書欄「ひもとく Black Lives Matter 身体と人間性の回復を求めて」で、本書が紹介されました。紹介者は西崎文子氏(同志社大学教授)です。 本文はこちら(有料記事です)
図書新聞 第3453号(2020年7月4日)8面の中村隆之氏の連載「第20回 感傷図書館(サンティマンテック)」にて取り上げられました。
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
[著者] タナハシ・コーツ(Ta-Nehisi Coates) 1975年、元ブラックパンサー党員のポール・コーツを父としてボルチモアに生まれる。名門ハワード大学を中退。 Atlantic 誌定期寄稿者。アメリカ黒人への補償を求める2014年のカヴァーストーリー “The Case for Reparations” でいくつもの賞を受ける。2008年に回想録 The Beautiful Struggle を出版。2015年の本書 Between the World and Me は、全米図書賞を受賞、全米批評家協会賞・ピューリッツァー賞のファイナリスト。コーツ自身は、2015年にマッカーサー基金のジーニアス・グラントを受けている。しばしば「ジェームズ・ボールドウィンの再来」と称されるが、アフリカン・アメリカンの代表的知識人の一人として信頼を集めている。
[訳者] 池田年穂(いけだ としほ) 1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ティモシー・スナイダー『ブラックアース ―― ホロコーストの歴史と警告』『赤い大公 ―― ハプスブルク家と東欧の20世紀』、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』、ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』、アダム・シュレイガー『日系人を救った政治家ラルフ・カー』、マーク・マゾワー『国連と帝国』など多数の訳書がある。
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