▼日本のジャーナリズムの問題点を徹底討論!
▼二極化する報道、原発報道から歴史認識問題まで、いま岐路に立つメディア・報道の現状と将来を考える。
▼日本のジャーナリズムは何が問題なのか? 原発報道から歴史認識問題まで、メディア、ジャーナリズムの現状と将来を考える注目の書。
▼第一部では、「朝日新聞(誤報)問題」を中心に、二極化する報道、政治とマスメディアとの距離、「国益」とジャーナリズム、などをめぐる池上・大石氏の対論を掲載。
▼第二部では、憲法学、政治学、マスコミュニケーション学の第一人者による、原発報道、国内政治とジャーナリズム、ITとメディアなどをめぐる討論を通じて、日本のジャーナリズムのあり方の是非とメディアの将来を問う。


T 今、日本のジャーナリズムを考える 池上 彰×大石 裕 1 「誤報」はなぜ起きるのか? 強いスクープ志向 / 記者の専門性 / 「吉田調書」をめぐって 2 ジャーナリズム論とジャーナリズムの「現場」との乖離 新聞の偏向という問題 / 誤報と原発再稼働 / 裏付け取材の重要性 3 メディアのフォーラム機能の意義と限界 「新聞ななめ読み」掲載拒否について / 異論・反論に対する寛容さ / 新聞は明確な主張 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【執筆者】(50音順) 池上 彰(いけがみ あきら) ジャーナリスト、東京工業大学教授。 1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、NHK記者・キャスターを経て、現職。主要著作:『そうだったのか! 現代史』(集英社文庫、2007)、『学校では教えない「社会人のための現代史」』(文藝春秋、2013)、『世界を変えた10冊の本』(同、2014)、ほか多数。
大石 裕(おおいし ゆたか) 慶應義塾大学法学部教授、同法学部長。 1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。ジャーナリズム論、政治コミュニケーション論。主要著作:『政治コミュニケーション―理論と分析』(勁草書房、1998)、『ジャーナリズムとメディア言説』(同、2005)、『コミュニケーション研究―社会の中のメディア 第3版』(慶應義塾大学出版会、2011)、『メディアの中の政治』(勁草書房、2014)、ほか。
片山 杜秀(かたやま もりひで) 慶應義塾大学法学部教授。 1963年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。近代日本思想史。 主要著作:『近代日本の右翼思想』(講談社、2007)、『音盤考現学』(アルテス・パブリッシング、2008)、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(新潮社、2012)、ほか。
駒村 圭吾(こまむら けいご) 慶應義塾大学法学部教授、慶應義塾常任理事。 1960年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。憲法、言論法。 主要著作 『ジャーナリズムの法理―表現の自由の公共的使用』(嵯峨野書院、2001)、『表現の自由T―状況へ』・『表現の自由U―状況から』(共編著、尚学社、2011)、『3.11で考える日本社会と国家の現在』(共編著、日本評論社、2012)、ほか。
山腰 修三(やまこし しゅうぞう) 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所准教授。 1978年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。ジャーナリズム論、政治社会学。 主要著作:『コミュニケーションの政治社会学―メディア言説・ヘゲモニー・民主主義』(ミネルヴァ書房、2012)、『戦後日本のメディアと市民意識―「大きな物語」の変容』(共著、ミネルヴァ書房、2012)、「原子力政策報道とジャーナリズム」」『大震災・原発とメディアの役割』(編著、新聞通信調査会、2013)、ほか。
|