▼近代国家の成立にマスメディアはどのように寄与したのか? ▼マス・コミュニケーション研究第一人者の集大成となる1冊!
近代国民国家の成立と維持にとって、マス・コミュニケーションの普及と発達が与えた影響を、国家・メディア・コミュニティの三者の連関から読み解く。 また、書籍や沖縄地方紙等を対象に、戦後日本社会における歴史認識問題についての考察を進めていく。
『図書新聞』 2022年12月24日(第3572号)(4面)「22年下半期読書アンケート」にて、志田陽子氏(憲法学)の印象に残った3点に選んでいただきました。
『外交』 72号(2022年3・4月号)(p.146)「新刊案内」で、本書が紹介されました。 本文はこちら
はじめに
第一章 マス・コミュニケーションと近代国民国家 一 国家と国民的アイデンティティ 二 マス・コミュニケーションの発展と国民国家の形成 1 「権威主義」体制の時代 2 「国民」と「市民」、そして「公共圏」 3 マス・メディアの国民化と自由主義理論の変化 4 「社会帝国主義」とマルクス・レーニン主義 5 政治多元主義と国民国家のナショナリズム 三 大衆国家と宣伝・キャンペーン 1 大衆社会、そして大衆国家 2 戦争報 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
大石 裕(おおいし ゆたか) 慶應義塾大学名誉教授、十文字学園女子大学特別招聘教授、東海大学文化社会学部客員教授。博士(法学)。 1956年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。(財)電気通信政策総合研究所研究員、関西大学社会学部助教授、東京大学社会情報研究所客員助教授、慶應義塾大学法学部政治学科助教授、同教授、ウエストミンスター大学メディア学部訪問教授、エセックス大学政治学部訪問研究員などを経て現職。 【主要著作】 ・『地域情報化―理論と政策』世界思想社、1992年(テレコム社会科学賞)。 ・『政治コミュニケーション―理論と分析』勁草書房、1998年(櫻田会奨励賞)。 ・『ジャーナリズムとメディア言説』勁草書房、2005年(慶應義塾賞)。 ・『メディアの中の政治』勁草書房、2014年。 ・『批判する/批判されるジャーナリズム』慶應義塾大学出版会、2017年。 ・『コミュニケーション研究―社会の中のメディア(第5版)』慶應義塾大学出版会、2022年。 【主要訳書】 ・M. マコームズ他『ニュースメディアと世論』関西大学出版部、1994年。 ・D. マクウェール『マス・コミュニケーション研究』(監訳)慶應義塾大学出版会、2010年。
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