ジャーナリズムは甦るか

T 今、日本のジャーナリズムを考える 池上 彰×大石 裕 1 「誤報」はなぜ起きるのか? 強いスクープ志向 / 記者の専門性 / 「吉田調書」をめぐって 2 ジャーナリズム論とジャーナリズムの「現場」との乖離 新聞の偏向という問題 / 誤報と原発再稼働 / 裏付け取材の重要性 3 メディアのフォーラム機能の意義と限界 「新聞ななめ読み」掲載拒否について / 異論・反論に対する寛容さ / 新聞は明確な主張を行うべきか 4 拡大する「朝日批判」、「リベラル」派世論の今後 歴史認識と言論の自由 / 複数の国益観 / 世論調査の客観性 5 吉田証言批判の問題性 誤報批判と歴史認識批判 / ジャーナリズムと政治 / メディアと民主主義 6 ジャーナリズムの国籍 7 ジャーナリズム不信とジャーナリスト教育 ネット時代のジャーナリズム批判 / ジャーナリストの資質 / 記者会見という儀式 8 ジャーナリストをめざす皆さんへ
U ジャーナリズムを見る視角 片山杜秀×駒村圭吾×山腰修三×大石 裕 9 原発報道とジャーナリズム 戦後日本社会と原発報道 / 政策の「当事者」としてのジャーナリズム / 分極化する世論と言論 / メディアの公共性 / 世論調査の不思議 / 「吉田調書」誤報の問題 10 歴史問題とジャーナリズム ジャーナリズムと歴史認識 / 「吉田調書」誤報の問題 / 歴史認識と物語 / 語られ、「構築」される歴史 11 言論・表現の自由と「国益」 言論・表現の自由とは何か / ジャーナリズムと国益 / 検証報道と調査報道 / 複雑化した社会の中のジャーナリズム / ジャーナリズムの批判機能の限界 / 立ちすくむ日本社会 / 社会の縮図としてのジャーナリズム 12 国内政治とジャーナリズム 変貌する政治と有権者 / 「保守派」対「リベラル派」という構図 13 ジャーナリズムの未来
おわりに 大石 裕
|