▼「一つの中国」原則はいかに形成されたのか?
▼朝鮮戦争停戦から文革前夜へと至る時期に、アメリカ、ソ連、フランス、アジア・アフリカ諸国などとの交渉を通じてなされた台湾問題をめぐる中国外交の選択を、「一つの中国」原則の起源という視点から論じる。
▼中国と台湾の史料を中心とするマルチ・アーカイブを駆使して、「台湾解放」から「一つの中国」へと移行する毛沢東外交のプラグマティックな側面を浮き彫りにした、注目の書。
毎日新聞 2018年12月2日(9面)「今週の本棚欄・この3冊」で紹介されました。
アジア経済 2015年9月 第56巻第3号に書評が掲載されました。評者は松本はる香氏(アジア経済研究所地域研究センター)です。
現代中国 88号に書評が掲載されました。
序 章 中国外交と台湾 1 「台湾解放」の追求から「一つの中国」原則の形成へ 2 「一つの中国」原則の形成過程をめぐる今日的解釈 3 「一つの中国」原則の形成過程をめぐる研究史 4 中国における新たな史料公開とマルチ・アーカイブ 5 本書の分析視角と構成
第一章 第一次台湾海峡危機と「二つの中国」問題の生起(1954-1955年) はじめに 1 「台湾解放」の再提起 2 金門砲撃と台湾海峡危機 3 浙江沿海島嶼攻略と危機の継続 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
福田 円(ふくだ まどか) 国士舘大学21世紀アジア学部准教授。1980年生まれ。 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学。博士(政策・メディア)。 主要業績:『現代中国外交の六十年』(共著、慶應義塾大学出版会、2011年)、『日中関係史1972-2012 T 政治』(共著、東京大学出版会、2012年)、「中仏国交正常化(1964年)と『一つの中国』原則の形成」『国際政治』第163号(2011年)など。
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