「『異形』をめぐる文系と理系の対話」をテーマに、文系からは妖怪研究で著名な文化人類学者・小松和彦氏、理系からは発生生物学者・上野直人氏を招いての集中講義の書籍化。
【鈴木晃仁】 異形のトポグラフィ
【小松和彦】 T 文化人類学と構造主義 U 異人・異界 V 物語・絵巻 [まとめ]「異」という言葉にこだわって
【上野直人】 W 発生と遺伝子 X 生物のかたちづくりの戦略 Y かたちづくりの異常と多様性 [まとめ]かたちをどう捉えるか
参考文献 図版一覧 付録
発生と遺伝子―上野直人 生物のかたちづくりの戦略―上野直人 かたちづくりの異常と多様性―上野直人
まとめ
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編者】 鈴木晃仁(すずき あきひと) 慶應義塾大学経済学部教授。1963年生まれ。 1986年東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学専攻卒業。1992年ロンドン大学ウェルカム医学史研究所Ph.D.同研究所フェロー、アバディーン大学トマス・リード研究所フェローなどを経て、1997年より慶應義塾大学経済学部助教授、2005年より現職。主な著書に、Madness at Home; The Psychiatrist, the Patient, And the Family in England, 1820-1860. (University of California Press, 2006)、『身体医文化論―感覚と欲望』(慶應義塾大学出版会、2002年)、『身体医文化論W―食餌の技法』(慶應義塾大学出版会、2005年)など。
【著者】 小松和彦(こまつ かずひと) 国際日本文化研究センター副所長・教授 1947年東京都生まれ。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学。信州大学講師および助教授、大阪大学文学助教授及び教授を経て、1997年より国際日本文化研究センター教授。2010年より副所長を兼務、現在、総合研究大学院大学文化科学研究科併任教授も務める。 著書に、『神々の精神史』(伝統と現代社、1978年、第10回澁澤賞受賞)、『異人論』(ちくま学芸文庫、1985年)、『悪霊論』(ちくま学芸文庫、1997年)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社ビジュアル新書)、『いざなぎ流の研究』(角川学芸出版、2011年)など多数。
上野直人(うえのなおと) 自然科学研究機構基礎生物学研究所教授。 1957年東京生まれ。筑波大学農学研究科博士課程修了(農学博士)、米国ソーク生物学研究所研究員、筑波大学講師、北海道大学薬学部教授を経て、1997年より自然科学研究機構基礎生物学研究所教授、および総合研究大学生命科学研究科併任教授。 著書に「新 形づくりの分子メカニズム」(羊土社、1999年)、訳書にショーン・B・キャロルら「DNAから解き明かされる形づくりと進化の不思議」(羊土社、2005年)(いずれも野地澄晴博士との共著・共訳)、アルマン・マリー・ルロワ『ヒトの変異―人体の遺伝的多様性について』(監修、みすず書房、2006年)
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