テロとインテリジェンス
覇権国家アメリカのジレンマ
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▼アメリカの危機管理体制とインテリジェンスにおける変遷を紹介し、拡大しつづける組織と予算、そして人権・プライバシー保護やメディアの報道の自由との関係など、さまざまな矛盾をかかえる現状と今後の課題を分析する。 ▼DHS(アメリカ国土安全保障省)などアメリカの関連省庁や、テロリズム研究の専門家に対しての度重なるインタビュー、ヒアリング調査を実施した著者が、1)インテリジェンス、2)国土安全保障、3)国内テロ・災害対策、4)メディア・人権との関連などの側面から、アメリカの危機管理対策について多角的に考察した。 ▼ブッシュ政権の8年間でアメリカの危機管理政策はどのように変化したのか、またオバマ政権の誕生により、今後どのような方向に向かうのか。あわせて日本の危機管理の課題についても検討する。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
公明新聞 2010年7月19日読書面(4面)で紹介されました。
日本経済新聞 2010年7月4日読書面「今を読み解く」(21面)で紹介されました。
産経新聞 2010年5月23日読書面(10面)で紹介されました。
序章
一章 九・一一の衝撃――ブッシュ政権、テロ対策の時代へ 一 九・一一アメリカ同時多発テロ事件 二 アメリカの新しい脅威――アルカイダとオサマ・ビンラディン 三 九・一一の反省点 四 「テロとの戦い」――テロに対する国際的取り組み
二章 諜報――インテリジェンス改革 一 九・一一の予防失敗とインテリジェンス研究からの批判 二 アメリカのインテリジェンス・コミュニティの任務 三 CIAの改革 四 国家情報長官(DNI)の創 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
福田 充(ふくだ みつる) 1969年兵庫県生まれ。日本大学法学部准教授。コロンビア大学客員研究員。 東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻博士課程単位取得退学。 専門はメディア社会学、テロや災害の危機管理研究。 内閣官房委員会、埼玉県危機・防災懇話会等で委員を歴任。第3回吉田秀雄賞受賞。 主要著作に、『メディアとテロリズム』(新潮新書、2009年)、(共著)『テロ対策入門』 (亜紀書房、2006年)、(共著)『テレビニュースの世界像』(勁草書房、2007年)、 (共訳)『ニュースはどのように理解されるか―メディアフレームと政治的意味の構築』 (慶應義塾大学出版会、2008年)ほか。
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