アラブ諸国の情報統制
インターネット・コントロールの政治学
|
▼グローバル化によるIT革命の波に直面するアラブ諸国政府は、インターネットに対してどのような政策的対応を図っているのか。権威主義体制のアラブ諸国に長期滞在し、情報統制政策の立案・実施に係わる政府官僚・政府系機関幹部・ICT関連企業幹部への取材を重ねた著者が、各国の情報統制の現状を技術的・政治的な視点から詳細に分析。情報化の推進により経済的な利益を最大限に得つつ、同時に政治的リスクを最小限に抑制する、アラブ諸国の巧みな情報統制の実態をあきらかにする。


日本経済新聞 2011年4月3日「今を読み解く」欄 (読書面)で紹介されました。
出版ニュース 2008年7月上旬号 (21頁)で紹介されました。

序章 インターネット時代の非民主主義国家 1 新しいメディアの登場 2 インターネットと政治体制をめぐる研究 3 本書の着眼点
第1章 情報化の波に直面するアラブ諸国 1 情報化の波の到来 2 情報化に熱心な各国政府 3 政府の抱える懸念 4 政権に課せられた課題
第2章 情報統制のパターン 1 三つの時期区分と四つのパターン 2 政府による一元的管理の時代 3 衛星放送の出現 4 インターネット時代の幕開けと情報統制パターンの分化 5 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
山本達也(やまもと たつや) 名古屋商科大学外国語学部専任講師 1975年東京生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹・客員研究員、慶應義塾大学COE研究員(RA)などを経て、現職。専攻は、国際関係論。 主著に、『サイバーポリティクス――IT社会の政治学』(共著、一藝社、2002年)、『国家の現在』(共著、芦書房、2007年)など。
|