モンゴル高原に源を発した遊牧民の盛衰の足跡を辿り、イラン革命、ソ連の崩壊を経て、交流や連帯を深める広大無辺な民族の行方を占う。イスラーム世界を理解するためのキーワード。
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序章 イスタンブルに民族の問題を見る 第I章 トルコ民族とは何か 第II章 ペルシア=イスラーム世界への道 第III章 東方キリスト教世界のトルコ化 第IV章 未完のトルキスタン国家 第V章 アゼルバイジャン 二つの顔 第VI章 変転するトルコ人の民族意識 終章 灰色の狼はよみがえるのか
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坂本勉(さかもと つとむ) 慶應義塾大学文学部教授。 1945年山梨県に生まれる。1975年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。近代イスラーム社会史・経済史・トルコ民族史専攻。 主要著作として、『ペルシア絨毯の道』山川出版社、2003年、『イスラーム巡礼』岩波書店、2000年、『イスラームの復興はなるか』(共編著)講談社、1993年、『近代日本とトルコ世界』(共編著)勁草書房、1999年など。
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