「古きを訪ねて今を知る。」東西文明の十字路とも言われ、訪れる人になぜか懐かしさを感じさせる都市・イスタンブル。トルコ研究の第一人者が、ビザンティオン、コンスタンティノープル、そしてイスタンブルと名前を変えてきた都市の歴史を繙き、溢れる思いとトルコでの豊富な体験から紡ぎだす、イスタンブル物語。カラー口絵を含め、写真を多数掲載。
はじめに
第1章 至福への門 イスタンブル ―呼称の由来 ビザンティオンからコンスタンティノープルへ ビザンティン帝国のコンスタンティノープル イスラーム都市への変容 西欧化のうねり トルコ共和国の誕生 現代のイスタンブル
第2章 ガラタとペラ ガラタの発展 カラキョイ広場の周辺 /ガラタ塔 /ガラタ橋 ペラからベイオールへ―西欧化の原点 タクシム広場 イノニュ ……
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長場 紘(ながば ひろし) 1940年福島県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。1964年アジア経済研究所入所。アンカラ大学、ボスポラス大学客員研究員、図書資料部収集課長、国際交流室次長、総合研究部主任調査研究員、地域研究第2部長、図書館長などを経て2001年3月定年退職。現在、慶應義塾大学、大阪外国語大学、日本女子大学、和洋女子大学、淑徳大学で講師を務めるかたわらトルコに関する執筆活動を行っている。著書に『回想のイスタンブル−海峡都市の変貌』、『近代トルコ見聞録』、『現代中東情報探索ガイド』、論文に「現代トルコにおけるイスラーム復興の諸相」、「トルコのEC加盟問題」、「ブルガリアのトルコ系少数民族」、「変転するトルコの社会・政治状況」など。
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