アメリカ連邦政府憲法修正第2条「市民武装権」に着目し、アメリカにおいてはなぜ市民が「武装」するのか、なぜ銃規制が一向に進まないのかを歴史的に検証し、近代 市民社会のあり方を解き明かす「市民と武装」。多民族国家アメリカの国家統合理念を戦時動員の思想的背景の中に探り、20世紀の多民族国家のナショナリズム概念の特殊性を明らかにする「普遍という名のナショナリズム」。一貫して日本とは何か、日本人とは誰かを問い続けてきた気鋭の論客が、自由の国であると同時に、軍事国家で もあるアメリカの原点をラディカルに検証し、アメリカという新たな<帝国>の本質を鮮やかに解き明かす。


朝日新聞 2006年5月9日朝刊オピニオン(13面)「静態拝見」で紹介されました。

市民と武装――アメリカ合衆国における「武装権」試論 T 憲法修正第二条とその思想 U 無制限戦の開放 V 「市民」以外の者たち W 「自由の象徴」と「時代錯誤 補論 現代アメリカの銃規制状況 近代日本における「武装権」思想
普遍という名のナショナリズム――アメリカ合衆国の文化多元主義と国家統合 序 問題意識の所在 T アメリカナイゼーション運動と同化主義の思想 U 文化多元主義 V 「国際的責任 W 普遍的ナショナリズム 補 ……
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1962年生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、1998年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。 現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
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