アメリカ文学研究・現代批評分野の第一人者である著者が、アメリカ文学史を、アメリカン・ドリームを求めて常に移動を繰り返す精神が織りなしてきた物語として編み直した、新しい文学史です。 第一人者のみが著すことのできる、共著によらない魅力的・個性的なアメリカ文学史の「通史」であると同時に、初学者向けの豊富な知見と情報が満載の「テキスト」です。 アメリカ文学史上の「ベスト20」を選んでの解説や、年表など、資料も充実しています。

はじめに--「アメリカ文学史」とは何か 第1章 アメリカ文学史序説--ロード・ナラティヴの千年紀 1 アメリカン・ドリームは移動する 2 ロード・ナラティヴのフロンティア 3 グローバリズム以後のアメリカ文学地図 第2章 神権制下の文学--ピューリタニズム 1 キャプテン・ジョン・スミスの遺産 2 丘の上の町 3 反律法主義論争 4 異端者と異民族と 5 セイラムの魔女狩りとは何であったか 6 アメ ……
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1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D., 1987)。現在、慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房)で1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞、『ニュー・アメリカニズム--米文学思想史の物語学』(青土社)で1995年度福澤賞受賞。著書に『アメリカン・ソドム』(研究社、2001年)、『リンカーンの世紀』(青土社、2002年)、共著にStorming the Reality Studio (Duke UP, 1991), In Memoriam to Postmodernism (SDSUP, 1995), Transactions, Transgressions, Transformations (Berghahn Press, 2000) ほか多数。
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