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目次
アメリカ文学史
A5判/並製/320頁
初版年月日:2003/01/25
ISBN:
978-4-7664-0914-7
 
(4-7664-0914-0)
Cコード:C3090
税込価格:2,640円
アメリカ文学史
駆動する物語の時空間

目次

はじめに--「アメリカ文学史」とは何か
第1章 アメリカ文学史序説--ロード・ナラティヴの千年紀
  1 アメリカン・ドリームは移動する
 2 ロード・ナラティヴのフロンティア
 3 グローバリズム以後のアメリカ文学地図
第2章 神権制下の文学--ピューリタニズム
  1 キャプテン・ジョン・スミスの遺産
  2 丘の上の町
  3 反律法主義論争
  4 異端者と異民族と
  5 セイラムの魔女狩りとは何であったか
  6 アメリカ的主体の多元的起源
  7 マザーからエドワーズへ
第3章 独立革命の文学--リパブリカニズム
  1 マザー、エドワーズ、フランクリン
  2 自伝のタイム・パラドックス
  3 信仰ではなく信用を
  4 隠喩としてのファミリー・ロマンス
  5 パンフレットの文学
  6 『コモン・センス』から『独立宣言』へ
  7 コネティカット・ウィッツ
  8 アメリカ小説の起源
  9 共和制読書のアレゴリー
第4章 膨張主義の文学--トランセンデンタリズム
  1 アメリカン・ロマンスの曙
  2 インディアンはひとりではない
  3 ペイル・フェイス、レッド・スキン
  4 アメリカン・ルネッサンス
  5 ヤング・アメリカの文学的独立
  6 一八五〇年の妥協
  7 白鯨オン・ザ・ロード
  8 白の女たち
第5章 進化思想の文学--ダーウィニズム
  1 ダーウィン以前
  2 ストウ夫人『アンクル・トムの小屋』
  3 もうひとりのハリエット
  4 南北戦争以前・以後
  5 ゲティスバーグの演説
  6 マーク・トウェインの冒険
  7 リアリズムとナチュラリズム
  8 ヘンリー・ジェイムズの想像力
  9 クレオールの世紀末
第6章 荒地以後の文学--コスモポリタニズム
  1 イエロー・ペリル
  2 蝶々夫人症候群
  3 一九〇〇年の奇遇--ボームとドライザー
  4 パリのアメリカ人
  5 コスモポリタンの詩学--パウンドとエリオット
  6 「荒地」のあとで
  7 失われた世代
  8 荒地を越えて氷山の一角へ--フィッツジェラルドとヘミングウェイ
  9 三〇年代への転換--ウィラ・キャザーの闘争
第7章 冷戦危機の文学--ポスト・アメリカニズム
  1 アメリカの世紀
  2 さまざまなルネッサンス
  3 敗北の想像力--フォークナー、バック、ミッチェル
  4 米ソ冷戦以前・以後
  5 魔女狩り、赤狩り、同性愛者狩り--マシーセンに始まる
  6 失われた世代からビート世代へ--またはサンフランシスコ・ルネッサンス
  7 アメリカ黄金時代
  8 サイバネティックス時代の文学
  9 ポストモダン・アメリカの主体形成
  10 二十世紀アメリカ小説最高傑作
  11 文学史的自意識--ジョン・ベリマンの陰に
  12 ポール・オースターとアメリカ文学史
  13 ドン・デリーロ『アンダーワールド』または世紀転換期の夢と悪夢
第8章 アメリカ文学の正典を読む
  1 ナサニエル・ホーソーン『緋文字』
  2 ハーマン・メルヴィル『白鯨』
  3 マーク・トウェイン『不思議な少年』
  4 トマス・ディクソン『クランズマン』
  5 ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』
  6 ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』
  7 リチャード・ライト『アメリカの息子』
  8 J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
  9 トニ・モリスン『ビラヴド』
  10 トマス・ピンチョン『メイソン&ディクソン』
  11 アン・ブラッドストリート『十番目の詩神』
  12 ウォルト・ホイットマン『草の葉』
  13 ガートルード・スタイン『やさしい釦』
  14 シルヴィア・プラス『エアリアル』
  15 アドリエンヌ・リッチ『血、パン、詩』
  16 ユージーン・オニール『楡の木陰の欲望』
  17 アーサー・ミラー『セールスマンの死』
  18 テネシー・ウィリアムズ『イグアナの夜』
  19 T・S・エリオット原作 アンドリュー・ロイド・ウェッバー作曲
 ミュージカル『キャッツ』
  20 トニー・クシュナー『エンジェルス・イン・アメリカ』
 第一部「至福千年紀が近づく」 第二部「ペレストロイカ」

Column
1 船旅のフロンティア
   --ウィリアム・L・ヒート=ムーン『水路アメリカ横断8500キロ 西へ!』
 2 ボルティモアの文学史
3 アメリカ禁酒運動の運命
4 ネイチャー・ライティング
5 リンチ国家アメリカ
6 ヴードゥー・ジャズ小説の最高峰--イシュメール・リード『マンボ・ジャンボ』
7 一九二〇年代の文学史革命
8 アメリカン・ゴシックの達成--ポール・ボウルズ『遠い木霊』
9 同毒療法のビート的伝統--ウィリアム・バロウズ『ウェスタン・ランド』
10 映画「すべての美しい馬」考--現世界の終わりと新世界の始まりを告げる
11 ブラック・フェミニズム--トニ・モリスン『パラダイス』
12 韓国系アメリカ文学の可能性--チャンネ・リー『最後の場所で』
13 ポストコロニアル文学の収穫--ジャメイカ・キンケイド『アニー・ジョン』
14 『小説作法』--スティーヴン・キングの極意
15 スポーツ小説を超えて--デイヴィッド・プリル『葬儀よ、永久に続け』
16 ナノテク文学の未来--ニール・スティーヴンスン『ダイヤモンド・エイジ』

参考文献
アメリカ文学年表
索引
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