没後百年を迎えた福澤諭吉を、混迷の世紀末を超え、いまあらためて時代の「テキスト」としてひもとこうとする読者におくる、異色出色の福澤諭吉論18篇。『三田評論』創刊百年記念出版。
編者はしがき(西川俊作・松崎欣一)
I 哀悼、そして回想 哀悼 福澤諭吉 ジャパン・タイムズ 福澤諭吉氏逝く 無名婦人の弔辞(一) 無名婦人の弔辞(二) 無名婦人の弔辞(三) 福澤翁の特性 国木田独歩 福澤先生と長沼村の関係 鎌田栄吉 痩我慢の説と栗本鋤雲 小泉信三 福澤先生の経済学説 滝本誠一 福澤先生の官民調和論 渡辺幾治郎 福澤先生誕生記念日に当りて 野口米次郎
II 著作を通じて 福沢諭吉の ……
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[編者] 西川俊作(にしかわ しゅんさく) 秀明大学教授、慶應義塾大学名誉教授、福沢諭吉協会常務理事。1932年滋賀県生まれ。著書に『経済学』、『日本経済の成長史』、『福沢諭吉と三人の後進たち』、『福沢諭吉の横顔』など。
松崎欣一(まつざき きんいち) 慶應義塾志木高等学校教諭、慶應義塾福澤研究センター副所長。1939年東京都生まれ。著書に『三田演説会と慶應義塾系演説会』、論文に「杉田玄白をめぐる人々」、「『慶安御触書』の諸本について―岩村藩とその周辺―」、「山本大膳に関わる五種の法令・教諭書類をめぐって」など。
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