日本の家計行動のダイナミズム[T]
慶應義塾家計パネル調査の特性と居住・就業・賃金分析
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全国4000世帯(約7000人)を対象とした大規模なパネル調査にもとづく家計行動分析。日本経済の姿を「くらし」の変容から浮かび上がらせる。定期借家制度の影響、住宅購入と妻の就業、フリーターのその後の就職、結婚・出産、若年者の転職の影響、ITスキルと賃金、ボーナスと貯蓄の関係など、人々の働き方・くらし方の実態を明らかにする。
はしがき 序 章 慶應義塾家計パネル調査(KHPS)の目的と本書の要約 樋口美雄 第1節 パネルデータとは何か 第2節 「慶應義塾家計パネル調査」のねらい 第3節 本書の要約
第I部 KHPSの標本特性・回答者特性 第1章 2004年慶應義塾家計パネル調査の標本特性 木村正一 第1節 はじめに 第2節 調査内容と調査の方法 第3節 調査データの特性 第4節 おわりに
第2章 回答行動の分析――調査受諾 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
樋口美雄(ひぐち よしお)慶應義塾大学商学部教授 木村正一(きむら まさかず)慶應義塾大学大学院商学研究科助教授 宮内環(みやうち たまき)慶應義塾大学経済学部助教授 瀬古美喜(せこ みき)慶應義塾大学経済学部教授 隅田和人(すみた かずと)金沢星綾大学経済学部講師 森泉陽子(もりいずみ ようこ)神奈川大学経済学部教授 直井道生(なおい みちお)慶應義塾大学経済学部研究助手 酒井正(さかい ただし)慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員 岩松尚吾(いわまつ しょうご)慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程 戸田淳仁(とだ あきひと)慶應義塾大学経済学部研究助手 馬欣欣(ま きんきん)慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程、経商連携21世紀COEプログラム研究員 三好向洋(みよし こうよう)慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程、経商連携21世紀COEプログラム研究員 柳田征児(やなぎだ せいじ)慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程 砂田充(すなだ みつる)慶應義塾大学大学院、経商連携21世紀COEプログラム研究員 C.R.McKenzie(マッケンジー、コリン)慶應義塾大学経済学部教授
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『序 章 「慶應義塾家計パネル調査(KHPS)」の目的と本書の要約』より(一部省略)
樋口美雄
第1節 パネルデータとは何か
経済データを大別すると、3つのタイプに分けることができる。第1は平均所得や平均消費額、さらには労働力率や失業率といった、個々の回答結果を集計したデータ ……
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