日本の家計行動のダイナミズム[VIII]
東日本大震災が家計に与えた影響
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▼復興・防災に向けた施策立案のために
▼大規模なパネルデータを用いて人々の意識と暮らしの変化を追跡・分析する「慶應義塾家計パネル調査」(KHPS:Keio Household Panel Survey)を使用した家計パネル調査研究8年目の成果を発信。 ▼KHPSでは、2011年3月の東日本大震災による、家計への影響を調査するために、震災後の心理状況や家計行動を追跡調査する「東日本大震災に関する特別調査」を6月と10月に実施し、これにより震災前後の変化を詳細に捉えることができた。本書は、震災が就業行動に及ぼした影響、不安が買い物行動に与える影響、地震保険と震災後の家計消費などの実証分析に加え、震災がもたらした精神的コストや幸福感への影響など、震災に関する10章と、KHPSを活用した研究をまとめた1章を収録している。復興や防災に向けた施策の立案や学術的発展に資する一冊。
はしがき
序章 本書の目的と概要 瀬古美喜/照山博司/山本勲/樋口美雄 第1節 本書の目的 第2節 本書の概要
第I部 KHPSの標本特性
第1章 景気回復基調下における家計行動と震災による家計行動への影響 ――KHPS2011調査、「東日本大震災に関する特別調査」から 坂本和靖/石野卓也/萩原里紗/゙成虎/小林徹/何芳 第1節 はじめに 第2節 2011年調査の概要と ……
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【編者】 瀬古 美喜(せこ みき) 序章・10章執筆/慶應義塾大学経済学部教授。 照山 博司(てるやま ひろし) 序章執筆/京都大学経済研究所教授。 山本 勲(やまもと いさむ) 序章・7章執筆/慶應義塾大学商学部准教授。 樋口 美雄(ひぐち よしお) 序章・11章執筆/慶應義塾大学商学部教授。
【執筆者】(執筆順) 坂本 和靖(さかもと かずやす)1・7章執筆・調査票集計/慶應義塾大学大学院経済学研究科特任准教授。 石野 卓也(いしの たくや)1・9・10章執筆/慶應義塾大学経済学部助教。 萩原 里紗(はぎわら りさ)1・4章執筆/慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程・日本学術振興会特別研究員。 ゙ 成虎(ちょ そんほ)1・6章執筆/慶應―京大連携グローバルCOEプログラム研究員。 小林 徹(こばやし とおる)1・2・11章執筆/慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程・慶應―京大連携グローバルCOEプログラム研究員。 何 芳(か ほう)1・3章執筆/慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程・慶應―京大連携グローバルCOEプログラム研究員。 佐藤 一磨(さとう かずま)2・11章執筆/明海大学経済学部専任講師。 馬 欣欣(ま きんきん)5章執筆/京都大学大学院薬学研究科医薬産業政策学講座助教。 北村 行伸(きたむら ゆきのぶ)8章執筆/一橋大学経済研究所教授。 平井 滋(ひらい しげる)8章執筆/公益財団法人連合総合生活開発研究所主任研究員・一橋大学大学院経済学研究科後期博士課程。 大垣 昌夫(おおがき まさお)9章執筆/慶應義塾大学経済学部教授。 亀坂 安紀子(かめさか あきこ)9章執筆/青山学院大学経営学部教授。 村井 俊哉(むらい としや)9章執筆/京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学)教授。 直井 道生(なおい みちお)10章執筆/東京海洋大学海洋工学部助教。
※所属・肩書は、2012年6月30日現在
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