経済学者・社会思想家であり、慶應義塾長であった小泉信三が遺した、スポーツにまつわる文章を集めた随想集。 「スポーツが与える三つの宝」とは何か?皇太子殿下(今上天皇)のご教育にもあたった小泉信三の良識と気品あふれる文章を味わえる一冊。
日本経済新聞 2019年8月3日(25面・読書面)「リーダー棚・私の読書遍歴」にて、本書が掲載されました。
読売新聞 2018年9月8日解説面(11面)で紹介されました。解説者は橋本五郎氏(読売新聞特別編集委員)です。
日本経済新聞 2006年4月9日朝刊「読書」欄の「半歩遅れの読書術」で紹介されました。
目 次
序に代えて ―小泉先生への想い(山崎 元) 凡 例
・ スポーツと私 スポーツに想う スポオツ雑話――この一篇を平沼亮三氏に贈る スポオツ一般 スポーツ老人 [コラム]子供と 小泉タエ
テニスと私 テニスと私 書生料理 大森時代 庭球部と私 凡失をなくせ 諸君の番 奮起を望む 註文二条 ウィンブルドン ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小泉信三(こいずみ しんぞう) 略歴 経済学者、教育家。明治21(1888)年、東京三田に生まれる。普通部より慶應義塾に学び、体育会庭球部の選手として活躍。明治43年、慶應義塾大学部政治科を卒業し、慶應義塾の教員となる。大正元(1912)年9月より大正5年3月まで、イギリス・ドイツへ留学。帰国後、大学部教授として経済学、社会思想を講ずる。大正11年より昭和7(1932)年まで庭球部長。昭和8年より昭和22年まで慶應義塾長を務める。昭和24年より東宮御教育常時参与として皇太子殿下(今上天皇)の御教育にあたる。昭和34年、文化勲章受章。昭和41年、逝去。著書に『リカアドオ研究』、『海軍主計大尉小泉信吉』、『読書論』、『福沢諭吉』など多数あり、没後、『小泉信三全集(全26巻・別巻1)、『小泉信三伝』、『青年小泉信三の日記』等が編纂されている。また、昭和51年、野球殿堂入り。 山内慶太 慶應義塾大学看護医療学部助教授、慶應義塾福澤研究センター所員。医学博士。昭和41年生まれ、平成3年、慶應義塾大学医学部卒業。『福澤諭吉著作集』第5巻(慶應義塾大学出版会、2002年)を編集。 神吉創二 慶應義塾幼稚舎教諭。庭球三田会常任幹事。昭和45年生まれ。平成4年、慶應義塾法学部法律学科卒業。在学時は慶應義塾体育会庭球部主務。庭球部創立百年記念誌『慶應庭球100年』の編集に携わる。
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