「善を行うに勇なれ」
塾長として戦時の慶應義塾を守り、戦後は文筆家として日本の幅広い層に影響を与え、今上天皇の皇太子時代の御教育常時参与として世に知られる小泉信三。その生涯を、平易な文体で描いた待望の伝記。 子どもから大人まで、世代を超えて読める「小泉信三入門」として最適であり、また慶應義塾の歴史を知る上でも欠かせない一冊。
はじめに
第一章 生い立ちと学生時代―― テニス選手から勉強家へ 一 生い立ち 二 福澤諭吉との記憶 三 慶應義塾の学生になる 四 テニスから勉強へ
第二章 教授時代―― 常に学生と共にある 一 大学を卒業して教員になる 二 ヨーロッパ留学 三 教授になる 四 結婚と家族 五 庭球部長と木曜会
第三章 塾長時代―― 戦争の中で 一 塾長になる 二 塾長訓示 ……
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神吉 創二(かんき そうじ) 慶應義塾幼稚舎教諭。庭球三田会常任幹事。昭和45(1970)年生まれ。1992年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。在学時は慶應義塾体育会庭球部主務。『慶應庭球100年』(慶應庭球100年編集委員会、2001年)、『練習は不可能を可能にす』(共編、2004年、慶應義塾大学出版会)、『父 小泉信三を語る』(共編、2008年、慶應義塾大学出版会)、『アルバム 小泉信三』(共編、2009年、慶應義塾大学出版会)などを編集。
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